NHKスペシャル マネー資本主義 の商品レビュー
CDOという債務担保証券により、サブプライムローンのようなリスクが高い金融商品も混ぜこぜにして投資銀行が大量に売り捌いた。その主役が、リーマンブラザーズやベアスターンズなど。 リーマンショックがなぜ起こったのか、周辺人物のインタビューを通じて解明をしていく内容。 金融工学の深...
CDOという債務担保証券により、サブプライムローンのようなリスクが高い金融商品も混ぜこぜにして投資銀行が大量に売り捌いた。その主役が、リーマンブラザーズやベアスターンズなど。 リーマンショックがなぜ起こったのか、周辺人物のインタビューを通じて解明をしていく内容。 金融工学の深い部分は正直分からないが、マネーというモノは、共通認識により成り立つため、信頼と不安を梃子に増幅して変動する。ローンは信頼だし、金利や保険は不安。低い信頼を束ねて、二次的に増幅していくのがモーゲージ債であり、サブプライムローンの原型。通常取引は等価価値だが、信頼や不安などの見えないものを更に担保にして資金に転換する事、その信頼と不安のうねりやギャップ調整の歪み、ラグが株価や金利や為替レートの変動なのかなーと。まだまだ難しいが、考えさせられる内容だった。
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「金融工学」という言葉、なんとなく知っているつもりだった言葉の定義を理解させてくれた本。 理系を選択している学生が、金融業に流れる構図もよく理解出来ました。 30年くらい前に読んだ、ナニワ金融道の頃の金融とは全く違う世界でした。 金融を核兵器と類似させる件もとてもしっくり来て...
「金融工学」という言葉、なんとなく知っているつもりだった言葉の定義を理解させてくれた本。 理系を選択している学生が、金融業に流れる構図もよく理解出来ました。 30年くらい前に読んだ、ナニワ金融道の頃の金融とは全く違う世界でした。 金融を核兵器と類似させる件もとてもしっくり来て、いかに人類がどうやって金融をコントロールするか。 人間の強欲をどうコントロール出来るのか、大きな課題を背負っている事が理解できました。
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1900年代より新たに生まれた「大衆」という存在。その大衆の欲望によてバブルが生まれ、インターネットの存在によって加速度を増していって。怖い。 NHKスペシャル見たい。あとマネーショートももう一回見たい。
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リーマンショック後の米国は、やっぱりよく分からない。注入された公的資金は最高益を更新した結果早々と返し、投資銀行はまたも銭儲けにはしり、貧困と超金持ちの二極化世界をつくり続けている。まー、貧乏な小市民には関係ない話だが。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
リーマンショックに始まる金融危機が実体経済を直撃するまでを多くの当事者たちの証言で綴る。今もなお実体経済を襲い続け金融は狂奔し続けている。最終章は有識者による提言で締め括られているが、救いの道は長く厳しいと言わざるを得ない。
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サブプライムローンの問題などがなぜ生じたのか、膨大なインタビューで記述的に解き明かそうとした良書。 もともとはNHKのTV番組で、最終回以外は見逃してしまったのだが、再放送があったらぜひ見てみたいと本書を読んで改めて思った。
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