ザリガニ の商品レビュー
子供の頃、よくザリガニとってました。 アメリカザリガニは外来種で、日本にはそれとは別に在来種もいるというのは知っていました。赤いのがアメリカザリガニで、あまり赤くなくって、はさみが小さいのが在来種だと思っていましたが、なんと、在来種のニホンザリガニは北海道と青森などごく一部にしか...
子供の頃、よくザリガニとってました。 アメリカザリガニは外来種で、日本にはそれとは別に在来種もいるというのは知っていました。赤いのがアメリカザリガニで、あまり赤くなくって、はさみが小さいのが在来種だと思っていましたが、なんと、在来種のニホンザリガニは北海道と青森などごく一部にしかいないんだとか。じゃ昔在来種かと思っていたヤツもすべてアメリカザリガニだったんですね。何と、、、 ザリガニ自体はよく知っていますが、その生態などは実はあまり知りませんでした。その辺が詳しく書かれていて、面白くて楽しい本でした。
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日本固有種のニホンザリガニの生息地は北海道と青森県 遺伝子解析で東アジアの4種類のザリガニ類のなかでニホンザリガニは祖先に最も近い。 ☆日本列島が大陸から分かれる前からいるのか?でもなぜ、北海道・青森?
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ニホン,アメリカ,ウチダザリガニの生態,生活環から環境教育のためのザリガニ採りのススメまで。 支笏湖に潜ってウチダザリガニを捕まえる前にこれを読んでいれば(買ってはあったのに)……!
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単純にアメリカザリガニが日本在来種を駆逐したという単純な図式ではなく、しっかり生きのびていた日本ザリガニ。ザリガニの胃石が江戸時代の薬だったり、青いザリガニの謎など、ニッチなザリガニ知識がたっぷりでした。
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チェック項目20箇所。ザリガニは何年生きるのか、どれくらい大きくなるのか、脱皮のしくみは? 青や白のザリガニがいるって本当? 本書ではこうした疑問に答えながら、ニホンザリガニやウチダザリガニも含め、国内に棲む三種のザリガニたちの生活ぶりを紹介します。さらに江戸時代までさかのぼって、薬として使われた時代、宮廷で食べられていた時代、市場で売られていた時代など、知られざるザリガニと日本人の歴史も紹介します。現在の日本には、三種類のザリガニがいます、大昔から日本に棲んでいるニホンザリガニ、私たち日本人が最も親しんでいる北米産のアメリカザリガニ、そして同じく北米産の外来種ウチダザリガニです。「ウチダザリガニ」と名前を決めるのに大きな貢献をした北海道大学の動物学者、内田亨教授にちなんで命名されたのです、滋賀県の淡海池に放流されたザリガニは、ウチダザリガニと同じ種類ですが、その地名をとってタンカイザリガニと呼ばれています。日本に棲むアメリカザリガニの一般的な生息地は、水田です、アメリカに比べて暑さもそれほど厳しくなく、天敵も少ない水田が全国に広く存在する日本はまさにアメリカザリガニにとって好適な生息環境だったのです。ニホンザリガニの生息域はン網密な広葉樹林に囲まれており、川底は砂礫で、流れは緩やかです、河川の源流部は水深が1センチ程度であり、最も上流に棲む魚であるイワナですら、ニホンザリガニの生息地で生活することはできません、彼らは、日中は石の下などに隠れ、夜間に行動します、ときに巣穴を掘って生活することもあります。ザリガニは一般的に雑食性で、水草や動物の死がいなど、何でも食べてしまいます、アメリカザリガニは動物性の餌を好み、スルメなどで釣れることがよく知られています。ニホンザリガニの主な食べ物は、腐りかけた広葉樹の落葉です、これを顕微鏡で見ると、微生物が大繁殖していることがわかります、植物では不足しがちなタンパク質などの栄養分が、微生物によって補われているのです。ニホンザリガニの巣穴に巻貝が一緒に棲んでいることがあります、他の生き物に棲みかを提供し、生息する空間を共有しているのです。胃石は脱皮時に体内に形成される結石の一種です、江戸時代、胃石は「オクリカンキリ」と呼ばれていました、薬効は「万病に効く」、特に肺病や泌尿器系の疾病に有効とされていました。大正天皇の即位を祝う公式な祭典での晩餐会に、ニホンザリガニのスープが出されていたのです。ニホンザリガニの料理には衛生面で細心の注意が払われていたようで、調理関係者は健康診断を受け、作業に従事する前に沐浴をしたことが、公式資料に残っています。ザリガニ類は同じ腫でも、まったく別の種類と間違えるほどに体色のバリエーションが豊富なのです、西欧の古い博物学の本にも、白、青、黄色に体色が変化したザリガニが描かれています。ザリガニも魚と同じようにエラを持っています。脱皮にともなって体内で不足しがちなカルシウム分を、胃石として一時的に貯蔵し、脱皮後に急速に溶解させて、体内に補給しているのでしょう。ザリガニは、脚が失われても脱皮によって再生できます。ザリガニは数多くの脚をもっていますが、切り取った本数に応じて、たくさん切り取るほど脱皮の時期が早まりました。成長したザリガニのハサミは大きいので、脱皮の最終段階で古い殻を振りほどくときに引っ掛かってしまい、古い殻から抜けられなくなる場合があります、脱皮は彼らの成長にとって最も大切であると同時に、最も危険な瞬間でもあるのです。卵……ニホンザリガニは50粒ほどなのに対して、ウチダザリガニとアメリカザリガニは500粒以上を産卵するのです。寿命はアメリカザリガニで4~5年ほど、ウチダザリガニは5~6年です、成熟まで時間がかかるニホンザリガニは約10年と、外来種に比べて大幅に長くなっています。ニホンザリガニの生息地には魚類がいないのが大きな特徴です、さらに生息地は濃密な広葉樹林で囲まれており、鳥が容易には侵入できない環境です、ヒグマはニホンザリガニを食べますが、その頭数は多くありません、そのため、ニホンザリガニの目立った捕食者は存在しないのです。
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<始まりは20匹だった!?> 思いがけずザリガニと濃い~関係(?)となって数ヶ月(顛末は『ザリガニのかいかたそだてかた』http://booklog.jp/item/1/4265059090に。よろしければご参照下さいませ)。 ザリガニについてさらに知ろうじゃないの、というわけ...
<始まりは20匹だった!?> 思いがけずザリガニと濃い~関係(?)となって数ヶ月(顛末は『ザリガニのかいかたそだてかた』http://booklog.jp/item/1/4265059090に。よろしければご参照下さいませ)。 ザリガニについてさらに知ろうじゃないの、というわけで、ザリガニ本・第2弾です。 世界や日本におけるザリガニの分布、歴史の中のザリガニ、その生態と生活史、環境から見たザリガニについて、わかりやすく読みやすくまとめた本です。 興味深い話が満載です。 ・世界には多くの種類が生息していますが、日本ではニホン・アメリカ・ウチダの3種。本州(特に関東以南)で見られるのは、ほぼアメリカザリガニです。 ・ザリガニの体内に形成される「胃石」と呼ばれる錠剤様の結石は、江戸期には薬と目されていました。これは脱皮の際に不足するカルシウムをあらかじめ体内にためておくしくみであるようです。残念ながら薬効成分はありません。 ・江戸期の図版や標本も掲載されています。中でも興味を惹かれるのが栗本瑞見の『千蟲譜』。美しい絵でザリガニ以外の記述も楽しそう。それにしてもザリガニって虫なんですかね(ヘビも長虫とか言うしな・・・)。 古い標本には「砂利蟹」とラベルのあるものがあります。「じゃりがに」も「ざりがに」の語源の1つの説ではあるようです。 ・ザリガニの体色は一般的には赤ですが、餌次第で青や白のザリガニが得られるとのこと。赤い体のザリガニに白い足を移植したらどうなるか、なんて研究も紹介されています(ちなみに足は赤くなります)。 ・後頭部には「平衡胞」と呼ばれるくぼみがあり、ここに小砂利を入れてバランスを取っているのだそうです。脱皮するとこの石がなくなるため、平衡感覚が崩れます。石を入れれば元に戻ります。脱皮直後のうちの母ザリがひっくり返っていたのはこのせいだったのかー。 日本におけるアメリカザリガニはそもそも、ウシガエルの餌として鎌倉に導入されたわずか20匹が始まりだそうで、繁殖の果て、全国に広まったのだそうです。 繁殖力が非常に強いことがバッドニュースだとすれば、グッドニュースは、最終的には「食べられる」ことでしょうか・・・。アメリカザリガニの故郷ルイジアナではゆでザリガニが郷土料理として知られるそうです(写真もありました。ナカナカ壮観です)。大正天皇即位の際も供された(こちらはニホンザリガニですが)そうなので、それなりにおいしいのではないかと思います。 また、稚ガニ時代の共食いは非常に激しいとのこと。100を超えていたわが家のチビザリたちも二桁台まで落ちました。稚エビを生き残らせる手段については書かれていますが、稚エビが「残りすぎた」場合はどうするかといった話はないので、数匹で落ち着くのが一般的なのかもしれません。100匹成体になったらどうしようかなーとちょっと思っていたので、ちょっとだけ安心。 このまま飼育して、増えすぎたら食べればいいのだ!?と腹が据わりました。 ザリガニは意外とアマチュア研究者が多いそうです。筆者も研究職ではあるのですが、専門は別にあり、ザリガニに関しては「日曜研究家」だとのこと。 愛好家による国際大会やウェブサイトの紹介もあり、ザリガニワールド、なかなか楽しそうです。
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