ラストダンス の商品レビュー

堂場瞬一【著】

2020/08/30

4.3
面白かった。特に後半は良かったです。
展開は何となく読めたものの、ホントにそうなるのか、何かが起きるのでは？と思いながら読み進め、予想以上の展開で、楽しめました。
終わり方も良いですね。
沢崎とか神宮寺の名前が出てきたのも、話がつながって無いようで繋がってるんだなぁと、面白さに少し良い影響を与えてくれました。

2016/10/08

才能がありながら一軍と二軍を行き来してきたキャッチャー樋口とエースピッチャーで華のある真田は共に４０歳で、同期入団のプロ野球選手。生真面目と派手好き、全く真逆な２人が同時に引退を決意することからストーリーは始まる。一年目に初めてバッテリーを組んだ時の失敗からお互いを避け続けてきたが、ラストの試合で１７年ぶりのバッテリーを組むことに…試合に込められた大きな野望と、２人の間で再び動き出した時間。ドキドキの展開の試合に興奮し、２人の間を行き交う感情とボールの一球一球にヒリヒリした。最高におもしろかった！

2015/10/01

同期入団のプロ野球選手の話。
入団時の評価と逆転した生涯成績。
さらに選手時代の成績と逆転する、引退後の球団幹部への期待。
そんな中、優勝争いする中での試合中の投球組立の描写が面白い。
プロ野球とは縁がない生活だが、色んな要素が入って面白い読後感でした。

2015/01/14

初めて読んだ堂場瞬一の著作。
とてもとても面白かった･･･！交互に樋口と真田の内心が描かれ、最後に向かってバッテリーとして信頼していく様が、読んでいてとても心躍るし入り込みやすかった。

投手と捕手、運命のパートナーが18年かけて出会う話だった。引退試合でようやく出会うなんてどんな皮肉かと思うが、その期間があってこそ2人は最後、最高のパートナーになれたのだろう。
どんなに理不尽でも気にいらなくても、最高のプレイたった一回で全てを許せてしまう、野球というスポーツの、バッテリーという生き物の魅力を改めて感じてしまった。
私自身野球のルールだとかプロ野球の世界だとかに明るいわけではなく知らないことばかりだが、試合展開も手に汗握って読み進めてしまった。同時に華やかな世界の裏側も垣間見ることができた。スポーツを仕事にする。自分の好きなことで食べてゆく･･･。ふと読み進めるのを止めて考えてしまうが、納得するまでできたら最高に幸せ。

2014/10/12

最近の短編集に登場していた真田と樋口の現役時代の話。出来過ぎの話ではあるけど、内容がしっかりしてて、2人の心理描写も良く分かるし、秀作です。

2014/01/31

プロ野球選手の気だるさが際立ちすぎだな。
もう少し熱いストーリーが良かった。
設定が好みだっただけに残念。

2012/07/17

#読了。プロ野球に同期入団したピッチャーとキャッチャーの二人。40歳になって、引退、引き際、引退後の身の振り方を考えなくてはならない時に、二人の取った道は。ピッチャーとキャッチャー、レギュラーと補欠、性格も対照的な二人をバッテリーという形で対峙させる。ありえない結末ではあるが、年も近い中年としては応援してしまう。

2012/07/14

ドラフト同期入団の２人のベテラン選手。片やドラフト２位で即戦力捕手として期待され入団したものの、レギュラーを奪えず控え選手として現役を続けてきた樋口とドラフト５位入団から這い上がり、数多くのタイトルを獲得しエースとして君臨してきた真田。
ドラフト同期で投手と捕手という関係でありながら、新人時代にバッテリーを組んだ試合で滅多打ちにあってからはお互い避けて交わらなかった２人が「引退」を決めた途端に再び交わり始まるというストーリー。
２人の男の引き際、生き様が描かれていて読み応えのある作品です。

2011/11/26

ストーリーは平凡と感じました。でも、野球の描写が秀逸です。子どもの頃、漫画「ドカベン」を読んだときの興奮に似ています。

でも、完全試合はやりすぎだなぁ・・・と、思う。

2011/09/16

いいなぁ～　現役最後の試合でいがみあっていた同期の真田と樋口がバッテリーを組んで完全試合をやる。　投球の一球一球を想像しながら読んだ。
完全試合はバッテリーだけでなく守っている全員が
エラーはできない、ヒットせいの当りは飛びついてでも捕らねばならない。　仲間を信じるチームーワークが大事だ。
３０年ほど前に福岡の早朝野球の県大会で完全試合をやった、センターを守っていたボクは最後まで気を抜くことができなかった。
その時の新聞の切り抜きは大事に今でもとっている。
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