明治外交官物語 の商品レビュー
この本を読んで井上馨へのイメージが変わった。 日本史の教科書では、西洋のサルまねで批判を浴びたイメージが強かったから。 実際鹿鳴館は外見は西洋風でも、中には様々な日本伝統の意匠をこらし、日本の芸術品を飾り外国人に紹介していたようだ。 明治時代は「滑稽な欧化政策」と批判されるこ...
この本を読んで井上馨へのイメージが変わった。 日本史の教科書では、西洋のサルまねで批判を浴びたイメージが強かったから。 実際鹿鳴館は外見は西洋風でも、中には様々な日本伝統の意匠をこらし、日本の芸術品を飾り外国人に紹介していたようだ。 明治時代は「滑稽な欧化政策」と批判されることがあるが、私は、当時の上の支配者層ほど日本の伝統と西欧の圧力との間で葛藤していたように思えた。 一般人は憧れと物珍しさで欧化していくだけだった気がしてならない。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
文明開化後の日本の辿ってきた外交の歴史とたくさんの外交官たち(このころは特命全権公使)について詳細に書かれた、まぁ《教科書》です。 日本国内の政治よりは外交メイン(というかほぼそれのみ)について書かれてるなぁという印象でした。時系列順で平易な内容だったため理解しやすく読みやすかったです。ただ、表題が「物語」とあるからもっと史実にロマンを感じさせるような内容に期待してたので…教科書に近いような内容だったのには拍子抜けしたかな??
Posted by
- 1