圏外へ の商品レビュー
わかりやすい物語ばかり読んでいる凡人には、難しかった。。構造が複雑で、今どこにいるのか、カタリテさんと共に迷子になっていた気がする。
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ひたすら長い分、ドップリと物語世界に浸れました。ミルトリン探偵シリーズの吉田音ちゃんがまた出てきたのも嬉しかったです。
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あかん、俺には手ごわすぎる知的遊戯やわ。 語り手と登場人物が1人称と3人称が混じり混ざって混沌としていく話、とまとめてしまうと、そうなんだけど、その混ぜ込み方が、凝ってると言うかややこしいというか、 同じところをグルグル回されて自分の場所が分からなくなったところに、また同じと...
あかん、俺には手ごわすぎる知的遊戯やわ。 語り手と登場人物が1人称と3人称が混じり混ざって混沌としていく話、とまとめてしまうと、そうなんだけど、その混ぜ込み方が、凝ってると言うかややこしいというか、 同じところをグルグル回されて自分の場所が分からなくなったところに、また同じところに立たされて「分からないならここは初めて来た場所だろう。なぜ知ってるかも知れないと思う?」と問われたような、観念論的なやりとりを吉田文体で延々繰り返されて… 眠たさも退屈さも全て織り込み済みなのか? よー分からん。とりあえず長かった
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もともと、吉田さんの本はだいすきだけれど、読むのにとても時間がかかった。 全く別方向から始まった物語が、少しずつ繋がる、というより、重なるというか。 そもそも始まりも同じ場所なのか。 混乱します。笑 でも、やっぱりそこは吉田さん、印象的な言葉がたくさん散りばめられていて、苦には...
もともと、吉田さんの本はだいすきだけれど、読むのにとても時間がかかった。 全く別方向から始まった物語が、少しずつ繋がる、というより、重なるというか。 そもそも始まりも同じ場所なのか。 混乱します。笑 でも、やっぱりそこは吉田さん、印象的な言葉がたくさん散りばめられていて、苦にはなりません。 その、小気味良さである。
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今までにない書き方。 小説、文を書くことへの、想いの強さを感じました。 なるほど。 長いので、また、ゆっくり読み返したい。
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自分は語り手なのか語られているのか。 いくつもの入れ子のような、マトリョーシカのようなお話。 一章の長さが決まってて、章ごとの扉が黒地なので小口がきれいにしましまになっていて気持ち良い。 成長した音ちゃんに再び会えたのが嬉しかった。もう会えないのかな。 作家の保養所へ行くシ...
自分は語り手なのか語られているのか。 いくつもの入れ子のような、マトリョーシカのようなお話。 一章の長さが決まってて、章ごとの扉が黒地なので小口がきれいにしましまになっていて気持ち良い。 成長した音ちゃんに再び会えたのが嬉しかった。もう会えないのかな。 作家の保養所へ行くシーンから先は、見た夢を語られているみたいな感じだった。 ふわふわして足場が固まらない感じ。 でもそれが良かった。 雲呑の描写がとても美味しそう。 無性に食べたくなって雲呑スープ家で食べたけれど、雲呑は入れればいいってものじゃないのね。 あるかなきか、雲か霞ぐらいがちょうどいいんだね。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
もうひとつ。彼は口を聞いて言葉を話すことが稀で、声を失っているわけでもないのに、常に表現は文字を書くことによって為された。その文字というのも、彼の体に刻まれた文字と同じもので―ダイモはそれを聞くように読むことが出来た―ダイモによれば、その文字は南から流れて来た移動音楽士によって伝えられたものだという。多くは語らぬが、ダイモはかつてその音楽士たちと行動を共にしていたらしい。ダイモが言うには、それらの文字は音符を読むが如く理解するものであり、読むのではなく、文字を目にした途端、頭の中で意味が響くという。 「響いた音がそのまま意味になるんだよ。音楽が胸に沁みるみたいに。文字のあらわすものが体の中から伝わってくる」 そんな文字をソボフルは自在に駆使した。その上で普通の少年が普通に覚えるべき言語も沈黙の内に理解しつつあった。
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全体が抽象的なのでとても眠くなる。同じところを気付かずに何度も読んでしまう。 百鼠もそれがテーマだったことからも、吉田さんの頭の中では一人称と三人称の問題がぐるぐるしてるのでしょう。 長かった~やっと他の本が読める~
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買ったはいいが、あまりの厚さに手がなかなか出ず、一週間かけてようやく読了。はっきり言ってよくわからない、という情けない結果です。
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誰かが見た夢をそのまま描き出したような、ストーリーの突飛な展開に付いていけなくなりかけたが、ときおり現れる、目から鱗が落ちるようなものの見方や、クスりとさせられる表現には心を引かれた。作者のコトバへの慈しみが強く感じられる作品。
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