XHTML+CSSプロが教える“本当の使い方" の商品レビュー
XHTMLとCSSについて書かれた本。著者は月刊誌MDNに寄稿しているであろう人たち。以前読んだWordPressの本を書いているさわだえりさん、イラストレーター本を書いている高橋としゆきさん、HTML本を書いている境祐司さんなどが記事を書いている。他はフリーランスや制作会社の...
XHTMLとCSSについて書かれた本。著者は月刊誌MDNに寄稿しているであろう人たち。以前読んだWordPressの本を書いているさわだえりさん、イラストレーター本を書いている高橋としゆきさん、HTML本を書いている境祐司さんなどが記事を書いている。他はフリーランスや制作会社のデザイナーやコーダーさんだと思われる。 レイアウト、ナビゲーション、デザインパーツという3部で構成されている。レイアウトはヘッダー、フッター、メイン、サイドバーの配置について書いている。可変レイアウトや複数カラムでのレイアウトなどについても説明されているが、いくつかの記事は説明不足が目立ち分かりづらい。フリーレイアウトについて幾つか説明があるのはMDNらしいといえる。 ナビゲーションはロールオーバーやパンくずリストといった基本的な説明から、JavaScriptを使ったトリッキーなものまで説明してある。CSSを切り替えたり、リンクにカーソルを重ねるとリンク先のテキストに切り替わるような直接ナビゲーションとは関係ない説明までしてあった。 デザインパーツではパーツ細部の作り込みについて書いてある。フッターを固定させる方法や表示が崩れない見出しのつくり方、コンテンツ量の変化に適応しやすい罫線のつくり方など、実用的な解説がある反面、現時点ではあまり使われないFlashでのデザインについても解説があった。画像背景を上手く使ってボックスをポジションでレイアウトする方法が書かれているが、応用すれば使いようがありそうだ。 一つの項目につき別の人が担当しているため、記事のクオリティーに落差があるうえ一貫性に欠ける。上に書いたように他の本を執筆している人は、項目で何を説明したいのかが明確になっているという印象を受けた。短いページ数で必要な説明をしている。残念ながら人によっては説明が足りなかったり、余計な説明がでてきたりと最後まで読んで何が言いたかったのかわからないことが多かった。JavaScriptやFlashについては基礎知識ありきで説明してあるので、基礎を理解していない人にはなんの事だか分からない。またソースはダウンロードして確認するのがデフォルトのようで、説明している箇所によってはソースコードの参照があったりなかったりする。 雑誌の寄稿ではいいかもしれないが、一冊の本として出すにはどうかと思う内容だった。どちらかといえばムック本で出す方が良かったのではないかと思う。
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