それからはスープのことばかり考えて暮らした の商品レビュー
月舟町シリーズ2作目。主人公がスープについて考える、その誠実さと真面目さが好ましい。サンドイッチ屋の安藤さん、息子のリツくん、あおいさん。皆の優しさと、語りきらない哀しみの陰が愛おしい。 途中に出てくるスパニッシュオムレツのサンドイッチもおいしそう…ともだちが連れてってくれた雰囲...
月舟町シリーズ2作目。主人公がスープについて考える、その誠実さと真面目さが好ましい。サンドイッチ屋の安藤さん、息子のリツくん、あおいさん。皆の優しさと、語りきらない哀しみの陰が愛おしい。 途中に出てくるスパニッシュオムレツのサンドイッチもおいしそう…ともだちが連れてってくれた雰囲気のよいサンドイッチ屋さんを思い出したりしてにこにこしています。 名無しのスープ、すくってみたいな。
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月舟町シリーズ第二弾。古い映画、丁寧なサンドイッチ、温かいスープ。ゆったりした時間が流れ、心が癒やされる。第三弾もぜひ読みたい。
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元気がないときでも安心して読める、温かい小説でした! 出てくる登場人物、全員が愛おしい。 舞台となる街だったり、出てくるものがおしゃれ。 吉田篤弘さんの小説、これから読んで行きたいと思ったきっかけとなる本でした!
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とても描かれている街が素敵で、一度住んでみたくなった。「つむじ風食堂の夜」も読み終わったら赤堤を散歩しに行こうと思う。 ゆっくり時間が流れていて、読んでいてとても心地が良かった。
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月舟町シリーズということで読んでみた。 つむじ風食堂の夜が初めてで、こちらは2作目。 のんびりしているけど、はっきり伏線回収してほしいところもちょいちょいあるなぁという感じ。はっきりしない部分が多くて… 想像力は鍛えられるのかも。 私はつむじ風の方が好きでした。レインコートも読ん...
月舟町シリーズということで読んでみた。 つむじ風食堂の夜が初めてで、こちらは2作目。 のんびりしているけど、はっきり伏線回収してほしいところもちょいちょいあるなぁという感じ。はっきりしない部分が多くて… 想像力は鍛えられるのかも。 私はつむじ風の方が好きでした。レインコートも読んでみたい。
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私も人生が変ってしまうぐらいの「トロワ」のサンドイッチが食べてみたい。 できたら、オムレツのやつ。 本当においしいものを口にしたときの開放感を染々と思い出す。 体の芯がほわりとゆるむ瞬間。じんわり染みわたって、心の奥がふくらんでいくような感じ。 そういう時、隣の人との距離がぐんと...
私も人生が変ってしまうぐらいの「トロワ」のサンドイッチが食べてみたい。 できたら、オムレツのやつ。 本当においしいものを口にしたときの開放感を染々と思い出す。 体の芯がほわりとゆるむ瞬間。じんわり染みわたって、心の奥がふくらんでいくような感じ。 そういう時、隣の人との距離がぐんと近くなったりする。 オーリィさんの作るまだ名前のないスープはきっとそんな味なんだろうと想像できる。
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終始もったりとした空気が流れているのに、全然嫌じゃない小説でした。のんびりとはまた違う、曇り空のような、黄昏のような。 スープだけじゃなくてサンドイッチも考えてしまうよ。
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終わり方が…。 でも終始穏やかで心和む一冊。 休憩にカフェでゆっくり読むのにオススメ。 すでにつむじ風食堂は積読ずみ。 読むのが楽しみ。
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記憶にまつわる物語だった。この上なく優しかった。生きることは前を向くことなのだというのなら、背後には記憶がある。記憶とは、今日まで生きてきた証なのだ。死ぬまで生き続ける僕らは時に、記憶を拠り所に、励まされ、叱咤され、引っ張られたり、押されたり、持ち上げられたり、突き落とされたりし...
記憶にまつわる物語だった。この上なく優しかった。生きることは前を向くことなのだというのなら、背後には記憶がある。記憶とは、今日まで生きてきた証なのだ。死ぬまで生き続ける僕らは時に、記憶を拠り所に、励まされ、叱咤され、引っ張られたり、押されたり、持ち上げられたり、突き落とされたりしながら生きてゆく。振り返るからこそ人生なのだ。この物語は、そんな人生に寄り添ってくれると思う。お世辞じゃないよ。
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好き。 なんか薄暗い街灯の下のあったかい光を放つ店みたいな、そんな本。 のはなはるかさんおすすめで、手に取ったが、大正解。じわじわと、何度も思い出す。
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