僕がなめたいのは、君っ!(4) の商品レビュー

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今度は『ペロペロセラピスト』

いやぁ、今回もやってくれる。天の邪鬼な莉花さんとニブチンの洋、この2人のズレまくりな恋模様に、洋の秘められた能力やオズガの目的、密鬼の生い立ちといった秘密部分を上手く絡め、女子高に潜入というドキドキに百合要素まで加えた展開が今回も冴えている。とうとう「女装→美少女」の属性が付加さ...

いやぁ、今回もやってくれる。天の邪鬼な莉花さんとニブチンの洋、この2人のズレまくりな恋模様に、洋の秘められた能力やオズガの目的、密鬼の生い立ちといった秘密部分を上手く絡め、女子高に潜入というドキドキに百合要素まで加えた展開が今回も冴えている。とうとう「女装→美少女」の属性が付加された洋とオズガとで進む前半で本巻の“表”ストーリーが導入されていく。オズガが在籍する女子高で勃発した事件の犯人捜しなのだが、これがまた上手にミスリードを誘う展開になっている。そして、女子寮では洋に対して真っ直ぐに想いを伝えるオズガのあからさまというか赤裸々な言動がこっぱずかしいほど。前巻でコツを掴んだのか、作者の筆もノッている。莉花さん・帆鳥ちやん・月夏ちやんも加わった中盤から後半にかけては、洋の能力やオズガの目的といった“裏”ストーリーが動き始める。共鳴とか呪いとか憑依とか、様々な形で人の心が乗っ取られる要素を巧みに用いて、そして洋がいろんな娘の蜜花をなめになめまくる展開の中で、他の密鬼とは行動を異にするオズガがなぜ洋を求めるかの真意がおぼろげではあるが見えてきた。ただし、今回その目的に立ちはだかるのが莉花さん。洋とのすれ違いでショックを受けていたところを帆鳥ちやんに諭されて復活するのがややあっさりし過ぎではあったが、これはこれでツンデレの真骨頂ではあった。というか、今回のオズガにしろ莉花さんにしろ実質的には2人とも洋にメロメロなのである。何げに帆鳥ちやんも隅に置けないところもあるし、何と言うか、結果として物凄く無自覚で善良なスケコマシになってるんだよね、洋クンは。実にこんちくしょーな洋なのだが、今回のことで覚醒しかけた能力が今後どのように展開するかは楽しみである。ちなみに、本シリーズのお約束、梨花さんが洋の名前を1回だけ呼ぶシーンは最後の最後に出てくる。梨花さん咄嗟の頑張りと甘えんぼ振りにはやられた。

DSK