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読書介助犬オリビア の商品レビュー

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2024/02/14

ソルトレークシティ中央図書館では、子どもが犬に読み聞かせを行うプログラムが行われている。 始めたのは看護師のサンディで、病院で患者のストレス軽減のためのセラピードッグによる活動を行っていたが、それ以上にできることはないか?と思ったことがきっかけだったということだ。 サンディが図書...

ソルトレークシティ中央図書館では、子どもが犬に読み聞かせを行うプログラムが行われている。 始めたのは看護師のサンディで、病院で患者のストレス軽減のためのセラピードッグによる活動を行っていたが、それ以上にできることはないか?と思ったことがきっかけだったということだ。 サンディが図書館に連れて行ったのは、アニマルシェルターで処分寸前だった子犬だった。「オリビア」と名付けられたこの犬が世界初の図書介助犬になったのだ。 図書館で大好評だったこのプログラムは、学校でも行われるようになった。 訪ねてくる子どもたちのなかでも、本が嫌いな子、読むことが苦手な子、周りの人間に不信感がある子のほうが、リラックスや他人との触れ合い、そして成績向上効果があったという。 子どもたちには、オリビアたち介助犬との触れ合いによって「オリビアなら自分の側にいて自分の読み聞かせを聞いてくれる。間違っても笑ったりしない。」という安心感と自信にも繋がっていった。それは「じゃあ自分もオリビアのためにできることをしよう」という他者を思いやる心も生まれてゆく。 そいsてこの本で取り上げられている子どもたちで家庭に問題がある子も多く、じっくりとプログラムに馴染んでいったのに逃げるように引っ越したり、いつのまにか来なくなることも多い。人の心を変えるためにはじっくりと時間をかける必要があるけれど、現実は難しいという厳しさも感じた。 私も小学生に読み聞かせや本の紹介はしていますが、やっぱり大人が「この本面白いよ」という一方的なものになっている感じがするんですよね。 そして子どもたちのなかでも、小説は興味ない、ノンフィクションなら読んでもいい、という子は多いです。それならば面白いノンフィクションを紹介できるようにならないとなあ。 読書でも勉強でも大人が「読んだらご褒美あげる」のような働きかけよりも「犬があなたの言葉を聞きたがっているよ」という安心と居場所提供のほうが子供の方から何かをしようという気持ちになれますよね。 子供への本の勧め方も考えてしまいました。

Posted byブクログ

2018/01/04

読むことが苦手な子どもが犬に読み聞かせするという、アメリカの公共図書館から始まったユニークなプログラムを誕生から追ったノンフィクションです。読み間違えてもそばでじっと聞いてくれる読書介助犬と出会い、本の苦手な子どもたちが心を開いていく様子や、また犬を通じて他者のために何かをしてあ...

読むことが苦手な子どもが犬に読み聞かせするという、アメリカの公共図書館から始まったユニークなプログラムを誕生から追ったノンフィクションです。読み間違えてもそばでじっと聞いてくれる読書介助犬と出会い、本の苦手な子どもたちが心を開いていく様子や、また犬を通じて他者のために何かをしてあげるという気持ちが生まれ、目覚ましく変わっていく様子が描かれます。 同じテーマで『わたしのそばできいていて』リサ・パップ/作(WAVE出版)という絵本もあります。こちらもあわせてどうぞ。

Posted byブクログ