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洋梨形の男 の商品レビュー

2.9

12件のお客様レビュー

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2015/11/03

2015年神保町ブックフェスティバル、河出書房新社のブースで購入。 『氷と炎の歌』で有名なジョージ・R・R・マーティンの短編集(日本独自編集)。『氷と炎の歌』シリーズは読んだことがないので、ファンタジーの方はよく解らないのだが、本作は生理的な嫌悪感をかき立てるタイプのホラーだった...

2015年神保町ブックフェスティバル、河出書房新社のブースで購入。 『氷と炎の歌』で有名なジョージ・R・R・マーティンの短編集(日本独自編集)。『氷と炎の歌』シリーズは読んだことがないので、ファンタジーの方はよく解らないのだが、本作は生理的な嫌悪感をかき立てるタイプのホラーだった。収録作が6編とやや少なめではあるが、読み応えがある。 生理的嫌悪感をかき立てるという意味では『モンキー療法』が、正統派のホラーに一番近いという意味では『思い出のメロディー』が、それぞれ良かったと思う。基本的に後味の悪いラストを迎える短編ばかりの中、『成立しないヴァリエーション』の、希望が残るラストシーンは印象的だった。更に言うと、『子供たちの肖像』の胸糞悪さは一読の価値あり。

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2013/10/13

「洋梨形の男」というタイトルに、太っちょの気のいいオッサンを思い浮かべてしまったら、こんなイヤ小説だったなんて。最後のチェス小説を除けば、どれもこれも後味の悪い話ばっかりで、うっかり手に取ってしまったことを激しく後悔。

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2017/12/17

大河異世界ファンタジー「氷と炎の歌」シリーズで有名なジョージ・R・R・マーティンの短編集。以下に詳しい感想があります。http://takeshi3017.chu.jp/file5/naiyou20401.html

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2013/05/11

ファンタジーのイメージの強いマーティンだったが、どうしてどうして。ホラーもうまい。「終業時間」には思わずクスリと笑ってしまった。ブラムストーカー賞の表題作「洋梨形の男」はプロット自体は新しいものではないが、とにかく気持悪い。カールもチートスも当分見たくないし、引出しにあったBIC...

ファンタジーのイメージの強いマーティンだったが、どうしてどうして。ホラーもうまい。「終業時間」には思わずクスリと笑ってしまった。ブラムストーカー賞の表題作「洋梨形の男」はプロット自体は新しいものではないが、とにかく気持悪い。カールもチートスも当分見たくないし、引出しにあったBICのボールペンは思わす捨てそうになった。シンボルとして米国の消耗品が沢山出て来るので、実際使ってないとイメージが沸き辛いかもしれない。が、粒よりの佳作ぞろい。とても楽しめた。

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2012/01/25

この頃この作者の本を何作か読んだので短編集も読んでみました。 面白いんだけれども恐ろしい。恐ろしいけれどもどこか愉快である。そんなお話が多かった気がします。 モンキー療法は面白かったですが身につまされるモノがありました。そうなのよねえ、痩せたいなら食べなきゃいいんですよね。でも...

この頃この作者の本を何作か読んだので短編集も読んでみました。 面白いんだけれども恐ろしい。恐ろしいけれどもどこか愉快である。そんなお話が多かった気がします。 モンキー療法は面白かったですが身につまされるモノがありました。そうなのよねえ、痩せたいなら食べなきゃいいんですよね。でもこれを読むとダイエットしたくなくなりますね。後は終業時間と最後のチェスの話は皮肉がきいていて面白かったです。思い出のメロディはぞっとする話しだし、子供たちの肖像はまあこういう人は家庭を持たない方がよい人種だよなあと思いました。それにしても洋梨形の男の不気味さは何か本を読んでいて振り返りたくなる気味の悪さですね。そこに太った生白い男が笑ってたらどうしよう…と背筋が寒くなるような不気味さでした。

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2011/09/22

都会に潜む“洋梨形の男”の恐怖を描いた傑作ホラーの表題作をはじめ、身勝手な男が痩身願望の果てに“猿”に取り憑かれる「モンキー療法」、変わり果てた昔の友とのおぞましい再会譚「思い出のメロディー」、ひとりの作家の内面に巣くう暗黒をあぶり出す「子供たちの肖像」、酒場のホラ話ファンタジー...

都会に潜む“洋梨形の男”の恐怖を描いた傑作ホラーの表題作をはじめ、身勝手な男が痩身願望の果てに“猿”に取り憑かれる「モンキー療法」、変わり果てた昔の友とのおぞましい再会譚「思い出のメロディー」、ひとりの作家の内面に巣くう暗黒をあぶり出す「子供たちの肖像」、酒場のホラ話ファンタジー「終業時間」、チェスの遺恨を晴らそうと企む男のSF復讐劇「成立しないヴァリエーション」の全6篇を収録。ネビュラ賞・ローカス賞・ブラム・ストーカー賞受賞。

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2010/04/04

タイトルにもなっている「洋梨形の男」がホラー色が強く好きでした。主人公の周囲の人間には伝わらない不安と神経症的な恐怖感。追いつめられて、恐怖の浸食が精神だけでは終わらない結末も好きです。生理的嫌悪感をあおる“洋梨形の男”の描写も面白かったです。 あとは、「モンキー療法」も結構好み...

タイトルにもなっている「洋梨形の男」がホラー色が強く好きでした。主人公の周囲の人間には伝わらない不安と神経症的な恐怖感。追いつめられて、恐怖の浸食が精神だけでは終わらない結末も好きです。生理的嫌悪感をあおる“洋梨形の男”の描写も面白かったです。 あとは、「モンキー療法」も結構好みでした。

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2010/01/09

「氷と炎の歌」シリーズで有名なジョージ・R・Rマーティンのホラーばっかりを集めた短編集。 ホラーといってもポルターガイスト云々というよりは、不条理系ホラー(←そんなカテゴリあるのかしらw)みたいな。 幽霊は苦手なんで読み始めはちょっと怖々でしたが、怯えず暗い部屋で眠れそうなお話ば...

「氷と炎の歌」シリーズで有名なジョージ・R・Rマーティンのホラーばっかりを集めた短編集。 ホラーといってもポルターガイスト云々というよりは、不条理系ホラー(←そんなカテゴリあるのかしらw)みたいな。 幽霊は苦手なんで読み始めはちょっと怖々でしたが、怯えず暗い部屋で眠れそうなお話ばかりだったので、一安心(笑) ホラーに限ったことではなくて、ミステリでもファンタジーでも、読後に希望が持てるようなお話が好きな私。 最後の「成立しないヴァリエーション」はかなり好きな展開でした。 「思い出のメロディー」と「洋梨形の男」はちょっと苦手、かなぁ…。 「モンキー療法」はかなり身につまされつつ、自分だったらどうするだろうか、と考えてしまいましたw<猿怖いけどある意味画期的なダイエット法だと思うよ! 「子供たちの肖像」はじわじわ面白さがやってくる作品ですね。 思わずオチの部分を2度読み直しました。 オチがかなりさらっと書いてあるんだけど、色んな想像ができて面白い終わり方です。 「終業時間」は訳者も書いていますが、箸休め的な小噺ですね。 車に詳しかったらもうちょい面白く読めたかも。 私的にはやっぱり「成立しないヴァリエーション」がこの中ではダントツに好きかなぁ。 次点で「子供たちの肖像」で。 どうでも良いことなんだけど、編訳者あとがき335ページ、『風見潤訳が~』の風見潤て、私の知ってるあの風見さんかしら。 ティーンズ文庫の幽霊事件シリーズ、大好きなシリーズでしたv 意外なところでお名前を拝見してちょっと驚きですw

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2009/12/20

「終業時間」が大好き。ラストに圧倒された。オチは想像できたけどそっかーSF作家だもんね。映像で見たくなった。後半二作がよかったら満点だったんだけど。

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2009/11/28

いつもなら手に取らないタイプの本ながらも、書評で取り上げられていたので気になり読んでみた、不思議な海外短編(中編?)SF+ホラー+ファンタジー作品集。 「モンキー療法」、「洋梨形の男」の生理的不快感といったら!子どもの頃、ホラー漫画は好んで読んでいたけれど、小説になるとかえって気...

いつもなら手に取らないタイプの本ながらも、書評で取り上げられていたので気になり読んでみた、不思議な海外短編(中編?)SF+ホラー+ファンタジー作品集。 「モンキー療法」、「洋梨形の男」の生理的不快感といったら!子どもの頃、ホラー漫画は好んで読んでいたけれど、小説になるとかえって気持ち悪さが倍増。オカルト的な怖さはないけれど、黒板に爪を当ててキイキイする音を聞かされるような気持ち悪さがつきまとうようで気味が悪い。 ちょっとウィットを含んだような短編「就業時間」はよかったし、「成立しないヴァリエーション」はイライラ感がつきまといながらも、人間関係のあやうさの描き方がけっこう気に入った。 これまで読んだことのないジャンルを読んでみるのは悪くないので、★4つでもいいような気がしたけれど、生理的不快感を味わいながら本を読みたくないので、★3つ。

Posted byブクログ