パリに生きて の商品レビュー

村上香住子【著】

2012/02/28

著者のフランスでの交友関係から、そこに生きる人々の生き様が綴られている。
著者の（翻訳や出版という）仕事柄、そのほとんどは作家であり、それも著名な人物ばかりである。
一般的なパリでの生活が書かれていると思い読み始めたので、
想像していた内容とだいぶ違った。
フランス文学に疎く、その知識がほぼ皆無な私には、本書の面白みはあまり伝わらなかった。
フランス文学作家に興味があれば、その作家たちの横顔が垣間見られて面白いのではないだろうか。

しかし、（直接交流はなかったものの）著者が憧れていたマルグリット・デュラスについては、著者の想いが伝わってきて、彼女の作品を読んでみたいと思った。