夜啼く鳥は夢を見た の商品レビュー
そして誰もいなくなった・・・ 挿し絵も長野先生手掛けてらっしゃるからか、いつも以上に初期長野まゆみ節全開だった・・・
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少年は夢見るように微笑みながら沼の中へと消えた……従兄の草一を訪ねた紅於と頬白鳥の兄弟。彼らの瑠璃色の愛を描いた初期傑作!
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新装版で、再読。 内容は変わっていない筈なのに、なんだか違う結末を見たような気になりました。 物語に起伏があまりなく淡々としていて、夢の中にいるような感じを受ける。 特別好きな作品というわけではないけれど、中毒性があってときどき無性に読み返したくなります。 そしてすごーく水蜜が食...
新装版で、再読。 内容は変わっていない筈なのに、なんだか違う結末を見たような気になりました。 物語に起伏があまりなく淡々としていて、夢の中にいるような感じを受ける。 特別好きな作品というわけではないけれど、中毒性があってときどき無性に読み返したくなります。 そしてすごーく水蜜が食べたくなる。読んでると喉の渇きを覚えます。
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紅於、頬白鳥兄弟と、従兄弟の草一。三人の少年と沼をめぐる不思議な物語。初期の作品らしく、BL要素はないけれど、なんとも不思議な世界観に包まれている。 沼、水蓮、水蜜、水笛…水をキーワードに、その温度や質感までもが、美しい文章で綴られる。ちょっと恐いけれど幻想的な感じの終わり方が好...
紅於、頬白鳥兄弟と、従兄弟の草一。三人の少年と沼をめぐる不思議な物語。初期の作品らしく、BL要素はないけれど、なんとも不思議な世界観に包まれている。 沼、水蓮、水蜜、水笛…水をキーワードに、その温度や質感までもが、美しい文章で綴られる。ちょっと恐いけれど幻想的な感じの終わり方が好き。
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蓮の咲く沼の近くの別荘地にやってきた兄弟と従兄、3人だけの登場人物。 紅於(べにお)は体の弱い弟・頬白鳥(ほおじろ)を連れて祖母の家を訪ねる。 少年たちが沼でボートに乗ったり散歩をしたりと、ストーリーは特にない。 紅於はつかみ所のない草一を苦手に思っており、頬白鳥は沼に沈みたが...
蓮の咲く沼の近くの別荘地にやってきた兄弟と従兄、3人だけの登場人物。 紅於(べにお)は体の弱い弟・頬白鳥(ほおじろ)を連れて祖母の家を訪ねる。 少年たちが沼でボートに乗ったり散歩をしたりと、ストーリーは特にない。 紅於はつかみ所のない草一を苦手に思っており、頬白鳥は沼に沈みたがる。 ラストは不穏な雰囲気。 結局三人はどうなってしまったのか、謎のままで終わる。 ふんだんな挿絵は著者の長野まゆみが手がけたということで、余計に独特の雰囲気を漂わせている。 沼、蓮の花、鳥の鳴き声のように響く笛、水蜜桃などのモチーフが繰り返し出てくる。 とても妖しくてつかみ所のない世界。
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登場人物の名前が鳥だったもので鳥好きのわたしはホイホイと釣られました。不覚であります。内容は幻想をつっきる感じ。水蜜桃って・・・エロいですよね・・・←
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透明感のある少年たちによる一夏の物語り。 すべてが語られることはなく、結局謎は謎のままだからこそこの物語りは珠玉と呼ばれるにふさわしいです。 ストーリーとだけでなく、イラストも長野まゆみ先生が手がけています。淡い色合いでまとめられ物語りとマッチしていました。 贅沢を言うならばイラ...
透明感のある少年たちによる一夏の物語り。 すべてが語られることはなく、結局謎は謎のままだからこそこの物語りは珠玉と呼ばれるにふさわしいです。 ストーリーとだけでなく、イラストも長野まゆみ先生が手がけています。淡い色合いでまとめられ物語りとマッチしていました。 贅沢を言うならばイラストはすべてカラーで載せて欲しかった。
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お話は勿論のこと、表紙の絵から挿し絵まで全て長野まゆみさんが手掛けられています。 鳩山郁子さんの挿し絵が好きで長野さんの作品を購入する、と言うこともあるのですが、これはこれで素敵。ある意味完成されているので。 鳩山さんとはまた微妙に違う雰囲気を持つ、品の良いイラストに思わずうっ...
お話は勿論のこと、表紙の絵から挿し絵まで全て長野まゆみさんが手掛けられています。 鳩山郁子さんの挿し絵が好きで長野さんの作品を購入する、と言うこともあるのですが、これはこれで素敵。ある意味完成されているので。 鳩山さんとはまた微妙に違う雰囲気を持つ、品の良いイラストに思わずうっとりしてしまいます。
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少年達のぎこちない関係とかどことなく妖しげな沼とか。 草一と頬白鳥の儚げな雰囲気とか。 閉鎖的で少年達だけが触れられる世界という感じ。 http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-492.html
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夢か幻か。 そういう不思議な空間を描くのが好きな人なんだな。と。 あと少年と。 「沼」の持つうさんくささと、「蓮」が持つ静謐さが、うまく作用している。 大人がいない少年だけの空間が、あやうく、もろい。 「夢」の世界なのかもしれない。
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