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錯誤配置 の商品レビュー

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2024/01/14
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犯人が女性であるというメイントリックは長編の構成に耐えられていない。提示された謎は魅力的だったが、ホワイダニットが「名探偵を呼びたかったから」では興醒め。

Posted byブクログ

2012/01/10

精神科医でミステリ作家の藍霄が受け取ったメールには、突然自分が周囲から忘れ去られてしまったと言う奇妙な体験が書かれていた。 7年前の未解決事件の犯人を名乗り、藍霄を共犯だと指摘する差出人はやがて首切り死体で見つかるが…。 幻想的に始まり、ぐっと物語の中に引きずり込まれはしたけれ...

精神科医でミステリ作家の藍霄が受け取ったメールには、突然自分が周囲から忘れ去られてしまったと言う奇妙な体験が書かれていた。 7年前の未解決事件の犯人を名乗り、藍霄を共犯だと指摘する差出人はやがて首切り死体で見つかるが…。 幻想的に始まり、ぐっと物語の中に引きずり込まれはしたけれど、真相があまりにも…。 途中で一部語り手を換えるのも読みにくかった。 この手の話を書くのなら、もっと人間を描かないとダメでしょ。 手紙の差出人の怪異をもっと前面に押し出す手もあったし、一見仲良く見える容疑者グループの人間関係をどろどろ書く手もあったと思う。 容疑者の描写がほとんどされていないので、物語の上っ面しか見えてこない。 広げすぎた風呂敷が巧く畳めなかった印象。 そしてその犯人は卑怯でしょ、と。 理由をつけてもダメでしょうと。 プロットとトリックに振り回されすぎてしまったのかなあ。 う~ん。 もっと頑張れ、台湾推理小説!

Posted byブクログ

2011/07/20

台湾発の本格ミステリ。精神科医でミステリー作家の藍霄は、周囲の人間が突然自分のことを知らないと言いだす、という奇怪な体験を訴えるメールを受け取る。さらに謎の差出人は、七年前の未解決密室殺人事件に藍霄も関わっていた、と訴えるのだが……。 冒頭に示される幻想的な謎は魅力的ではあったも...

台湾発の本格ミステリ。精神科医でミステリー作家の藍霄は、周囲の人間が突然自分のことを知らないと言いだす、という奇怪な体験を訴えるメールを受け取る。さらに謎の差出人は、七年前の未解決密室殺人事件に藍霄も関わっていた、と訴えるのだが……。 冒頭に示される幻想的な謎は魅力的ではあったものの、そのテンションが最期まで続かなかった感じ。歪な構成も意外性の演出のためと考えれば好感が持てるのだけど……。 あと横溝正史、島田荘司、綾辻行人なんて名前が作中に登場することからも伺える著者のマニアっぷりが素敵。

Posted byブクログ

2019/03/21

島田荘司のミステリが好きです。その島田荘司が選んだアジア本格シリーズ第一弾ですが、島田荘司っぽくて非常に満足。台湾のミステリってどんな感じかと思ったけど全く違和感なし。シリーズものらしいので続編の翻訳希望。

Posted byブクログ