なやむ前のどんぶり君 の商品レビュー
自分はなぜ生まれてきて、いかに生きればよいのか…この哲学的大命題に、明川さんは明快な答えを出されています。 一言でいえば、わたしたちは宇宙との関係を味わうために生まれてきた。 宇宙に心あるものが生まれなければ、宇宙がここにあるということを誰も証明できず、この全世界はこつ然と消えて...
自分はなぜ生まれてきて、いかに生きればよいのか…この哲学的大命題に、明川さんは明快な答えを出されています。 一言でいえば、わたしたちは宇宙との関係を味わうために生まれてきた。 宇宙に心あるものが生まれなければ、宇宙がここにあるということを誰も証明できず、この全世界はこつ然と消えてしまうというのです。 だから、わたしたちは最初から祝福されているのだと。宇宙から望まれて誕生するのだと。 たとえば難病で生まれてから死ぬまでベッドで寝るだけの人生を送る人がいるとする。 でもこの人には存在するだけの価値がある。宇宙はこの人が誕生することを望んだ。彼はベッドから空を眺め、飛ぶ鳥を眺める。それで宇宙は存在を確認されるから。 ああそうか、と思いました。 素晴らしい考え方だなぁ…
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図書館のティーンズコーナーで見つけて思わず手に取ってしまった一冊。飯を盛られるどんぶり君が、人間のさまざまな悩みに対する考え方を示しつつ、もう一度立ちあがるためのどんぶりレシピを教えてくれるという、まさかの哲学どんぶりレシピ本。おもしろすぎる。 すべての悩みは「所有」に執着する...
図書館のティーンズコーナーで見つけて思わず手に取ってしまった一冊。飯を盛られるどんぶり君が、人間のさまざまな悩みに対する考え方を示しつつ、もう一度立ちあがるためのどんぶりレシピを教えてくれるという、まさかの哲学どんぶりレシピ本。おもしろすぎる。 すべての悩みは「所有」に執着することから生まれる。人生は所有できない。世界も所有できない。「所有」に縛られるのではなく、「所有」をゲームのように楽しもう。 絶望が押し寄せてくるつらい夜はある。 そういうときは若者よ、飯を炊こう。 世界は最初から君に与えられている。 あついあついメッセージ。 こういうのも、いい。
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レシピ本なのか?食エッセイなのか? よくわからないまま手に取りましたが、話としても、丼レシピとしても、中身がアツい。 個人的にいちばん気になるのは、歩け歩け丼。
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ピーマンの丸焼きと、『わたしが・棄てた・女』、なるほど噛み(読み)ごたえがありました。 『復活』は…これから取り掛かるところ。
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久々に殿堂入り本追加。 面白かった! 丼君が行き詰ったあなたに様々な丼を紹介します。 未だに人生迷走中のわたしにはぐっとくる一冊でした。 ただ、紹介されているドンブリは皆食べる気はしません。苦笑 最初読んだ時は児童新書ってカテゴリーでいいんだろうか‥って思ったんだけれど。 この丼君は何を言っているのだろう? この丼君が励ますような彼のように私もなるのだろうか? という様々な疑問を持ちながら読み。 数年経って大人になったときに読み返す。 ここで新たな感動が生まれるのでしょうね、きっと。 児童新書侮るなかれ。
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[ 内容 ] 涙とともに丼飯を食べた者だけが本当の丼飯の味を知っている―。 苦を転じて幸を得る二十の生きる秘訣! 心の飢えをも満たすおいしいどんぶりレシピ。 [ 目次 ] 第1章 苦闘編(もう涙も枯れ果てた君へ―わさび丼;自己嫌悪に陥っている君へ―雑魚丼 ほか) 第2章 黎明編(すっからかんから見えてくることもある―菜っ葉丼;太陽も空気も無料だ―太陽丼 ほか) 第3章 登攀編(孤独に震える夜は―イカスミ丼;憎悪の渦に巻き込まれた夜は―トマト丼 ほか) 第4章 祝福編(世界を鋭敏な集中力で切り取る―豆カレー丼;偏見を断て―ピーマン丸焼き丼 ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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人生の難問はただ君を痛めつけるためだけに起きたのではない。それは君のこれまでの有様とこれから堂生きていくのかを君に考えさせるために起きたのだ。 人生は捨てたもんじゃない。 世間は君を開いてにしない。ならば君も世間の顔色を伺う必要はない。やりたかった勉強に渾身でぶち当たる格好の季節...
人生の難問はただ君を痛めつけるためだけに起きたのではない。それは君のこれまでの有様とこれから堂生きていくのかを君に考えさせるために起きたのだ。 人生は捨てたもんじゃない。 世間は君を開いてにしない。ならば君も世間の顔色を伺う必要はない。やりたかった勉強に渾身でぶち当たる格好の季節の到来。何でもいいから体系的かつ専門的に学ぶチャンス。 空を見上げよう。どんなに悲しいときでも君を包んでくれるこの宇宙の大きな力に。 図書館で好きな本を手当たり次第に読む。書架にある本全てが君のもの。古今東西の作家達の心が本という形を超えて君の中に入ってくる。時間も場所も越えられる。 人間は絶望の中で本当の希望を見出す。
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