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若者の「うつ」 の商品レビュー

3.6

12件のお客様レビュー

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2023/06/10

「新型うつ」という言葉がマスメディアで取り上げ始められた2008年の翌年に書かれた本。自らが診断した例を基に、主に若年層に広がるうつ病の内容と治療を紹介している。 「何をやるにも気力が無いように見える」ものと違い、「新型」と言われるものは好きなことには普通に対応できるなど、「性...

「新型うつ」という言葉がマスメディアで取り上げ始められた2008年の翌年に書かれた本。自らが診断した例を基に、主に若年層に広がるうつ病の内容と治療を紹介している。 「何をやるにも気力が無いように見える」ものと違い、「新型」と言われるものは好きなことには普通に対応できるなど、「性格の問題」「怠けている」と受け取られてしまう傾向があり、こういった症状か出る病もあるということを啓蒙している。 治療の過程で原因を探っていくと、やはり何かしらの「本人にとっての」無理が心身に積み重なって発症してしまうもののようだ。 ストレスの多い社会生活のなかで、周囲の環境の変化などによって誰もが発症し得ることであり、それらしい人がいたら一歩引いて冷静に見て、病の可能性があるかもという心構えが必要だ。 概ね理解を深められる本だが、症例の説明のなかで「漫画やゲームに没頭する」という表現がしょっちゅう出てきたのは気になった。実際そうなのかもしれないが、漫画やゲームに没頭することへのマイナスイメージ(偏見?)が見え隠れする気がした。

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2022/02/01

筆者が新型うつ病と言っている若者のうつについて解説してある。これまでのうつ病と異なるややもすると怠惰ではないかと思われる。 薬での治療も難しく、復帰プログラムまでもっていくにも時間がかかる。いったいどうしたらいいのだろうか。

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2015/02/01

「やる気力UP法」というタイトルで文章を書いていた。シミセンの勉強法入門の4作目だ。それを書きながら、はたとキーボードを打つ手が止まってしまった。どんな手段を尽くしてもやる気にならない子もいるのではないか。思い当たる生徒がいる。どうして、それほどまでに生きる力が弱いのか。中学生な...

「やる気力UP法」というタイトルで文章を書いていた。シミセンの勉強法入門の4作目だ。それを書きながら、はたとキーボードを打つ手が止まってしまった。どんな手段を尽くしてもやる気にならない子もいるのではないか。思い当たる生徒がいる。どうして、それほどまでに生きる力が弱いのか。中学生なのに、楽しいことがないのか。そんなふうに思える生徒がいる。それで、書店でふと本書を手にし、一気に読んだ。彼は「うつ」かもしれない。主症状のうち当てはまるものがいくつあるか考えた。夜は寝られているのだろうか? 食欲はあるのだろうか? 本人に聞かなければ分からない。聞いてみた。寝つきが悪いということはない。いろいろすることがあって寝る時間が短いのは確か。食欲はちゃんとある。それが本人の答え。良かった。とりあえず、重症ではなさそうだ。けれど、とにかく「がんばれ」と声をかけるとか、競争をけしかけるとか、受験が迫っていると危機感をあおるとか、それだけではやる気が出ない生徒もいる。思春期の子どもたちと接する一人として、「うつ病」という病気の範疇に入るかどうかはともかく、性格の問題とは言えないような状態もあるということを肝に銘じておきたい。

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2013/11/01
  • ネタバレ

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初心者向けの内容を分かりやすく語っている。さくさくと読める情報量。 目標を「低め安定」に置くというのが最も印象的だった。以前バリバリと働いていた人にとって大切なのは、その頃の自分と今の自分は違うのだということを受け止めること。昔の自分に戻ろうとしても無理が生じるし同じことを繰り返してしまう、というのは納得がいった。

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2013/10/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

精神医学の観点から書かれた本。 典型的な鬱症状と新型と呼ばれる新しい鬱を比較しながら説明。 概要を把握するのに適しているが、やはり症状に対してこの薬、といった感じの対応ばかりというのが少しもやもや。 途中1p丸々イラストが入ってて読みやすかった。

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2013/08/10

新型うつ=仕事中はうつ状態なのに、好きなことはやれる。若者に多い。 世の中の報じ方が、『怠けてる人、だから、今時の若者は…』とゆう見方を煽るものに思えて違和感があった。 本書の著書も同様のことを思っていてた。新型うつの種類、うつ病の分類について、医学的な立場からの正しい情報を書...

新型うつ=仕事中はうつ状態なのに、好きなことはやれる。若者に多い。 世の中の報じ方が、『怠けてる人、だから、今時の若者は…』とゆう見方を煽るものに思えて違和感があった。 本書の著書も同様のことを思っていてた。新型うつの種類、うつ病の分類について、医学的な立場からの正しい情報を書いていて、よかった。 発達障害が背景にあるうつ病のことはよく理解できるけど、一般の人から見て、どこまで理解できるんだろ。 ちくまプリマーは、入門書として、わかりやすくきちんと書いているところが、いつも好印象。

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2012/11/13

(推薦者コメント) 近年「新型うつ」という病が取りざたされはじめた。今までのうつ病とは何が違うのだろうか。分かりやすく解説する。

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2012/01/24

 従来の「メランコリー型うつ病」とは違った側面を持っている、「新型うつ病」を、児童精神科医が解説したもの。症例もいくつか紹介されており、どのような兆候が現れるのか、どう対処したかといったことが書かれている。「新型うつ病」は単に性格の問題ではなく、環境との相互作用で起こることが強調...

 従来の「メランコリー型うつ病」とは違った側面を持っている、「新型うつ病」を、児童精神科医が解説したもの。症例もいくつか紹介されており、どのような兆候が現れるのか、どう対処したかといったことが書かれている。「新型うつ病」は単に性格の問題ではなく、環境との相互作用で起こることが強調されており、このような「うつ病」が流行る背景に、どのような社会や経済の構造の変化があるか、といったことも分析されている。  まず、「うつ病」と「うつ状態」、さらに気分変調性、双極性といった「うつ病」自体の分類、さらに「メランコリー型」と「新型」、「新型」は「ディスチミア型」、「非定型」、「発達障害型」と分けられるということを理解しないといけない。治療にあたっていくつか注意すべきポイントがあって、例えば躁状態が見過ごされやすい、とか、新型の場合は励ますことも必要、とかリハビリが必要、といったことが参考になる。うつ病ではなく「適応障害」に該当する、という場合もあるらしい。  「新型」が性格の問題、と思ってしまうけど、そうではない、というのが著者の意見である。でも著者自身も、「私も診療を続けていく中で、実際にそのような印象(=「性格の問題、つまり未熟でわがままな性格が問題である」という印象。おれ注)を感じたときもありました」(p.62)と言っていて、専門家でさえそう思うときもあるのだから、素人が見たら余計にそう思ってしまうだろうという、難しい病気だと思った。疲労感や不調感を伴う体が重い感じも、「本人の意志ではどうにもならない部分で身体が反応してこのような状態になっている」(p.79)というのだから仕方ないし、「病気」と判断して適切に治療することが必要になるのだと思う。おれやおれの周りの人もいつかそうなるのかもしれないし。いずれにせよ、ただ怠けているだけだろう、ということ以外に、病気かもしれないという可能性を知っておくことが必要だということが分かった。(12/01/23)

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2011/12/02

この本を読んで本当によかったと思っている。 なぜなら本に書いてある症状や経験者の症例が自分とソックリなのだ。 自分が『新型うつ』だということを改めて認識できた。 これを機に病院へ行ってみようと思う。

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2010/11/15

十代、二十代の症例が載っています。 分かりやすく解説してありますが、「理解出来た」とは言い難い。 ムツカシイです。

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