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あの路 の商品レビュー

4.8

24件のお客様レビュー

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2024/10/19

孤独な少年と三本足の犬の出会いと別れを描いた大人向けの絵本。寂しさを感じる文章にいせひでこさんの絵が美しく、優しく寄り添っていた。心のなかに大切な誰かがあれば、人は一人でもずっと歩き続けていけるのだと思う。

Posted byブクログ

2022/04/10

三本足の犬との出会いと別れ。 三本足の犬と出会ったことで、少しずつ変わっていく少年。 別れの日は、いつもとかわらずに遊んだ。 この場面は、哀しいけれども少年の強さも感じられた。 たくさんの日々を歩いて、たくさんの人のなかを、ずっと、ひとりで歩いている。 きみがぼくを見てい...

三本足の犬との出会いと別れ。 三本足の犬と出会ったことで、少しずつ変わっていく少年。 別れの日は、いつもとかわらずに遊んだ。 この場面は、哀しいけれども少年の強さも感じられた。 たくさんの日々を歩いて、たくさんの人のなかを、ずっと、ひとりで歩いている。 きみがぼくを見ているからぼくは歩きつづける。

Posted byブクログ

2021/10/30

列車の窓越しに流れる風景を眺めていると、幼い頃ママが死んで、おばさんに引きとられていったあの街、ひとりぼっちで歩いたあの路(みち)でめぐり逢った三本足で歩き走りまわる黒い犬、たったひとりの友だちとして過ごした日々、そして別れの日・・・忘れることのない記憶が呼び覚まされる。詩情あふ...

列車の窓越しに流れる風景を眺めていると、幼い頃ママが死んで、おばさんに引きとられていったあの街、ひとりぼっちで歩いたあの路(みち)でめぐり逢った三本足で歩き走りまわる黒い犬、たったひとりの友だちとして過ごした日々、そして別れの日・・・忘れることのない記憶が呼び覚まされる。詩情あふれる<山本けんぞう>さんの物語と情感ほとばしる<いせひでこ>さんの絵、このお二人の見事なコラボによって、心ゆさぶられる感動の絵本となっています。

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2021/09/05

その後、三本足の犬と少年は、どうなったのか・・・を想像すると、物語を読みおわったあとに、読者自身の想像による余韻が。

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2021/06/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

三本足の犬と出会い奥手でいじめられっ子だった少年は笑顔を取り戻していく。 だが、どんな出会いにも別れはつきもので再び孤独となった少年は また俯いて地面を見るようになってしまう だが俯いたときに見えた水たまりには空が映っていた 三本足の犬と出会ったことで上を向けるようになった主人公は 再び別れや悲しみの中に戻っても空を感じていた 足跡を残して生きていく。その出会いの中で無意識にも意識的にも 何かを誰かへ移した時、その足跡は消えずに残っていく

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2020/09/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

あの路を思い続ける少年の切ない過去が なんとも言えなかった 唯一の味方、家族だったはずなのに 別れないといけない状況になったのは 彼自身が作ってしまった問題にあるかもしれない。 それをずっと後悔してるからこそ 大人になっても心の路を歩き続けたのかな

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2018/10/12

こんなに美しい文章の絵本を読んだことがなかった。絵だけの見開きが、何も言わないことが、こんなにもはっきりと言葉を伝えるとも思っていなかった。孤独、傷つくこと、信じること、前を向くこと、もう一人でも大丈夫なこと。心を揺さぶられる。間違いなく名作。 « Mon ami à trois...

こんなに美しい文章の絵本を読んだことがなかった。絵だけの見開きが、何も言わないことが、こんなにもはっきりと言葉を伝えるとも思っていなかった。孤独、傷つくこと、信じること、前を向くこと、もう一人でも大丈夫なこと。心を揺さぶられる。間違いなく名作。 « Mon ami à trois pattes. »

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2016/06/15

感動作。青年と三本足の犬との出会い。絵はとてもきれい。シンプルだけど優しい絵。文は詩のようで短かく端的に表現されている。

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2014/06/27

この世界で一番大切なことは何?……孤独な少年と三本足の犬の友情、魂の絆の物語。絵本作家いせひでこと詩人山本けんぞうのコラボレーションが切り拓く新しい絵本文学の地平!

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2014/08/11

両親を亡くし、一人親戚の家に預けられることになった男の子。 悲しみ、孤独。 馴染めない生活、学校の中で次第に自分だけの世界に孤立していく。 空虚、逃避。 街の路地に住まう3本足の犬もまた、孤立した存在。二人は石畳の路地の片隅に寄り添い、少年は空虚な心の穴を埋めていたのか。 雪...

両親を亡くし、一人親戚の家に預けられることになった男の子。 悲しみ、孤独。 馴染めない生活、学校の中で次第に自分だけの世界に孤立していく。 空虚、逃避。 街の路地に住まう3本足の犬もまた、孤立した存在。二人は石畳の路地の片隅に寄り添い、少年は空虚な心の穴を埋めていたのか。 雪の降る冷たい朝、少年の前から3本足が見えなくなったとき、再び失うことへの不安はどれだけ深かったのだろう。冷たく傷ついた3本足を抱きかかえ温めるとき、そこにあるのは二人だけの孤立した世界。通い合う二つの心を描いたシーンは印象的でした。 そこに希望は無いのか、伊勢さんの他の作品にみられる暖かく柔らかな光はなく、静かな二人だけの空間は悲しみと、空虚な色彩でしかない。 やがて少年は足元の水たまりに映る青い空を、自由な色を見つけ路地から外の世界に出ていくが、3本足は路地から出ることはなかった。 伊勢さんの作品制作過程を紹介した「Process」の中では、青い空の形で駆け回る3本足の姿を、車窓から見る青年の姿が描かれていました。静かな余韻の残る作品です。

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