自由訳 イマジン の商品レビュー
ジョン・レノンとオノ・ヨーコの合作で20世紀を代表する楽曲"イマジン"を、新井満が美しくわかりやすい日本語で読み解いた作品『自由訳 イマジン』を読みました。 ------ 未来の子どもたちのために愛と平和を――。 世界でもっとも知られている歌であり、20世紀...
ジョン・レノンとオノ・ヨーコの合作で20世紀を代表する楽曲"イマジン"を、新井満が美しくわかりやすい日本語で読み解いた作品『自由訳 イマジン』を読みました。 ------ 未来の子どもたちのために愛と平和を――。 世界でもっとも知られている歌であり、20世紀を代表する楽曲となった「イマジン」を、美しくわかりやすい日本語で読み解く。 いまなお戦争の絶えないこの時代にこそ、ジョン・レノンが歌に託したメッセージが心に響く。 原作詞、公式邦訳のほか、巻末にはニューヨーク・ダコタハウスで行われたオノ・ヨーコとの対談を収録。 ------ 2006年(平成18年)に刊行された作品… "イマジン"の原作詞、公式邦訳のほか、巻末にはニューヨーク・ダコタハウスで行われたオノ・ヨーコとの対談が収録されています。 「イマジンさあイメージしてごらん心の中で想い描いてみてごらん今はまだばらばらだけどいつかきっと世界はひとつになる」世界で最も愛されている平和の歌が、わかりやすく美しい日本語詩に…… 原作詞、公式邦訳詞、ダコタ・ハウスでのオノ・ヨーコ氏との対談も収録。 新井満が、ジョン・レノンとオノ・ヨーコの反戦平和に対する思いを尊重しつつ、日本人に分かりやすく想像力を刺激する日本語詩に翻訳していると感じました…… 原作詞と公式邦訳詞が併記されており、比較することで自由訳の特徴や工夫がより明確になっていましたね、、、 『対談 オノ・ヨーコ×新井満』や『「あとがき」にかえる12の断章』で語られる、"イマジン"に関する裏話や貴重なエピソード、感想等も印象に残りました…… 歌詞だけでなく、その背景やメッセージについても知ることができて良かったな。 "イマジン"の素晴らしさを改めて感じることのできた一冊でした。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
イマジンの出だしは「Imagine there's no Heaven(想像してごらん、天国なんてないことを)」と始まる。実を言うとこの一行だけ弱冠の違和感があった。後に続く「下には地獄もないんだよ」と続くことから、宗教批判だと思っていたからだ。 ところが新井満はそうではないという。ここでの天国や地獄という言葉は、為政者が戦争を正当化する際の飴とムチとして使っているというのだ。 ストンと納得がいった。 あとがき風のエッセイもおもしろい。新井満がなぜ平和についてこだわるのか、計算したら自身の出生の根源(両親が愛し合った日ってこと!)が昭和20年8月15日だったことも明かしている。
Posted by
- 1