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BOSS の商品レビュー

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2件のお客様レビュー

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2020/06/06

『BOSS【ボス】』/堂場瞬一 多岐にわたるジャンルにおいて、それぞれの特性と個性を描き出す著者の本作は、スポーツものにおいて、中々、表立って動くことがない、メジャーリーグのGM(ゼネラルマネージャー)を主役として描いたものです。 MLBの裏側とでもいいましょうか。球団経営に...

『BOSS【ボス】』/堂場瞬一 多岐にわたるジャンルにおいて、それぞれの特性と個性を描き出す著者の本作は、スポーツものにおいて、中々、表立って動くことがない、メジャーリーグのGM(ゼネラルマネージャー)を主役として描いたものです。 MLBの裏側とでもいいましょうか。球団経営にかかわる全権を担っているのが、メジャーリーグのGM。 ニューヨーク・メッツのGMに就任したのは、「タカサン」こと、日本人の高岡。同じ地区のライバルチームのアトランタ・ブレーブスのGMで、高岡の元上司でもあるウィーバー。二つのチームと、二人のGMのそれぞれの視点から物語は進むわけですが、若手vsベテランという構図であったり、自分を取り巻く人間関係だったり、GMも一人の人間であり、とても厳しい状況の中で、揺れ動くさまが如実に描かれています。

Posted byブクログ

2011/05/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最近メジャーリーグをテーマにした堂場瞬一氏の小説にはまっているので、ついでに購入した一冊。 これまで読んだ作品はいずれも選手を主人公としたものだったが、今回の作品は、ニューヨークメッツのGMに就任した日本人が主人公で、その恩師であるアトランタブレーブスのGMとの二重主人公という形で物語が進むあたりが堂場氏の作品らしい感じがする。 停滞の一途をたどるニューヨークメッツを奮い立たせるべく、「スモールベースボール」を実践することでメッツの立て直しを図ろうとする日本人の主人公の葛藤が話の中心だが、少し話がベタすぎる感じがするのは僕自身が堂場作品に慣れてしまったせいだろうか? それでも、GMを主人公としたあたりで新鮮さを感じ、これまでの作品同様試合の運びなどの描写がかなり細かいので、その状況がイメージしやすく、僕自身がメッツの本拠地のシェイスタジアム(移転前)に何度か行ったことがあるので、状況をイメージしやすくてよかった。 これまでの作品同様、続きが読みたくなる作品だった。 これまでの作品全般にいえることだが、続編を書いてくれないだろうか?(堂場氏の作品は基本的に1年の様子を描写しているものという印象がある。続編ということで2年目を書いてほしい。)

Posted byブクログ