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風の王国 官兵衛異聞 の商品レビュー

3.6

9件のお客様レビュー

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2023/04/08

『風渡る』の続編。官兵衛や『風渡る』の登場人物を描いた短編集。後藤又兵衛と黒田長政は仲が悪く、出奔したとされる。これに対して本書は考えていた行動であった。現実の又兵衛は『幸村を討て』の功名乞食のようなところがあっただろうが、これは物語として味がある。 毛利輝元は担がれるだけの存...

『風渡る』の続編。官兵衛や『風渡る』の登場人物を描いた短編集。後藤又兵衛と黒田長政は仲が悪く、出奔したとされる。これに対して本書は考えていた行動であった。現実の又兵衛は『幸村を討て』の功名乞食のようなところがあっただろうが、これは物語として味がある。 毛利輝元は担がれるだけの存在というイメージが強いが、本書は元就譲りの陰謀家に描かれる。黒田官兵衛が北九州を席巻し、中国地方に上陸する勢いであったために輝元も徳川家康に弱気に姿勢をとらざるを得なかった。

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2023/03/29
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秀吉は4年前、千利休を切腹させている。秀吉の怒りを受けて、堺に謹慎していた利休は京の屋敷に呼び戻され、天正19年2月28日に遣使立ち会いの下自害してして果てた 中津にて謹慎したいと届けるとそのまま名護屋から姿を消した。如水が罪を許されるのは、翌年7月関白秀次が切腹させられた。直後ことである

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2021/06/30
  • ネタバレ

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朝鮮出兵~関ヶ原を中心に切支丹天下を作ろうと奔走する話。黒田・細川中心の目線だったので、他の切支丹(小西・明石)から見た関ヶ原も見たかった。愚痴愚痴していない策略家の輝元とは珍しい

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2019/03/24
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前の作品があるのをまーったく知らずに 読んでいましたが、単体でも読めます。 黒田官兵衛(如水)の物語ですね。 キリシタンであった彼が望んでいたものは キリシタンが天下を取る王国でした。 だけれども、それはどうしてもかなわないこと。 その理由は本文に書いてあるんですよね。 結局はそれを信仰していない人にとっては 不信の種にしかならないこと。 つまり、かなわぬ夢なのです。 だけれども、そのかなわぬ夢を 天下分け目の戦いにかけた人たちがいたのです。 時代にifは決してないです。 だけれどももしも、寛容さのある時代だったら 日本はどう変わっていたのでしょうね。 その舵に切られた方も知りたいなぁ。

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2012/06/13
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豊臣秀吉に仕えた二兵衛のひとり、黒田官兵衛の連作小説。 所々後藤又兵衛にスポットを当てたり宣教師にスポットを当てたりしている所為か、時系列が前後してくるのでちょっと「?」となってしまった。 最終的には補足されている形で纏まっていたようには思えたんですがね。 何故最後がいと(マリア)視点で玉子(ガラシャ)の話なんだろう……と疑問には思ったなあ。 官兵衛の話じゃなかったのか!と思わず突っ込んでしまいましたけど、最後の最後で恋愛?のような空気をにおわせて終わらせていましたね。 話の主軸としては、キリシタンについて、でしたね。 豊臣秀吉の下で、とか言いながら此の話は既に仲が微妙になっている(伴天連追放令後)話で、如水、で通していたし。 明智光秀に織田信長を殺させたのは裏で如水が手を引いていた、というのだったり、豊臣秀吉はカンタレラで毒殺されたのは石田光成や淀君が協力していたり、新説なんだろうけれども、まあ面白くは読めたとは思う。 しかし如水がちょっと凄すぎる、というイメージが強くて、主人公だなあ、という感じ。

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2009/11/20

秀吉の懐刀として、竹中半兵衛と双璧と称せられる 黒田官兵衛のお話。 伴天連追放令下で、次第に距離が出来る秀吉と 黒田官兵衛。 キリシタン大名や細川ガラシャ、日本に入ってきた 宣教師たちの苦しい立場や境遇が描かれていた。

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2009/11/08

秀吉の軍師として有名な黒田官兵衛を中心に修道士ジョアン、細川ガラシャ、織田秀信といったキリシタンたちが伴天連弾圧の中、時代に翻弄されながらも生きていく姿を書いた短編集。 各短編が少しずつリンクしてるところが憎いところです。 短いながらも読み応えはたっぷりで歴史に忠実ながらうまく話...

秀吉の軍師として有名な黒田官兵衛を中心に修道士ジョアン、細川ガラシャ、織田秀信といったキリシタンたちが伴天連弾圧の中、時代に翻弄されながらも生きていく姿を書いた短編集。 各短編が少しずつリンクしてるところが憎いところです。 短いながらも読み応えはたっぷりで歴史に忠実ながらうまく話しをつむいでいくのは流石ですね。 でもけっこー地味なんですよねー でもこの地味さが葉室さんの持ち味だと思います。

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2009/11/03

黒田如水や細川ガラシア、修道士のジョアンらを主人公としたキリシタンをテーマとした連作。秀吉を毒殺したのは三成、淀君の共謀などの「新説」も。葉室作品には当たり外れが大きい。

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2009/10/27

太閤謀殺‥‥朝鮮の役 秘謀‥‥大阪冬の陣 後藤又兵衛 謀攻関ヶ原‥‥細川ガラシャと織田秀信 背教者 ガラシャーいと女覚え書ー‥‥末後のガラシャ

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