超鋼女セーラ ハジマリの戦嬢、若草のセンジョウ の商品レビュー
シリーズ最大の悲劇
「まったく、何てことをしてくれた、作者」と言わねばならない。ラヴィニアとジョオ、2人のすれ違う想いがシリーズ最大の悲劇として描かれてしまった。前半と後半とで大きく異なる様相を見せるが、相変わらずな茸味とセーラのラヴラヴっぷりが全開な前半は今回もぅどーでもいい。幕間で突如描かれる5...
「まったく、何てことをしてくれた、作者」と言わねばならない。ラヴィニアとジョオ、2人のすれ違う想いがシリーズ最大の悲劇として描かれてしまった。前半と後半とで大きく異なる様相を見せるが、相変わらずな茸味とセーラのラヴラヴっぷりが全開な前半は今回もぅどーでもいい。幕間で突如描かれる5年前の出来事。これまでずっとチラ見せ程度でしか触れられてこなかった、セーラがこの後茸味と出会うまでB.O.D.を抜けなくなったエピソード、ラヴィニアの暴走が綴られる。これがまた水脈の人生を辿っており【運命鏡転写理論】(フランシスセオリー)の信憑性を裏付けてしまっているのだが、むしろ、この理論の結末が本遍最後に描かれたようなものならばあまりに無慈悲というか、宿命にしてはあまりに残酷との思いを禁じ得ない。後半の全てを割いて描かれるバトルは、超鋼機武闘会(スティールアーツ)としては勝敗が決しているのである。なので、後半のさらに後半は単なるデスマッチ。ラヴィの側から見れば相互理解を試みるも受け入れてもらえない理不尽な戦いであり、ジョオの側からは積年の恨みを晴らし、ようやく手に掴みつつある念願を果たすための、傍から見れば身勝手な戦いとなる。しかも、ラヴィの実情、その裏表のない善人振りを知って心が揺れるジョオなのだが、これを修正する黒幕としてのセイジの存在がさらに悲しい結末へのトリガーとなる。ジョオの想いはセイジの想いでもあるハズなのに何となく引っかかるものを感じるのは、ジョオの想いを利用しているようにも思えるセイジの冷酷な言動と、最後の最後に描かれた、ジョオのこれまでの行動を全て無にするような引きによってジョオが体の良い“犬”にされているのでは?とも見えてしまうからである。ならば哀し過ぎる。茸味の動向も気になる。やけに明るいテンションで書かれたあとがきに今後の希望を見出したい。
DSK
9784894259317 269p 2009・9・1 初版 ◎この巻でやはり印象的なシーンは後ろの辺りでしょう。次はどうなるのか早く結果を知りたくなる内容ですね。
Posted by
だいぶ読んでいないので溜まって行く一方です。 モンハンP2Gのやりすぎです。 (今頃) 何やら今回少し残念なお話になっています。 つまらないという意味ではないです。 悲しい。個人的に。好きなキャラが・・・。 でも、著者はハッピーエンドで終わりますと グッドエンド宣言をしてますの...
だいぶ読んでいないので溜まって行く一方です。 モンハンP2Gのやりすぎです。 (今頃) 何やら今回少し残念なお話になっています。 つまらないという意味ではないです。 悲しい。個人的に。好きなキャラが・・・。 でも、著者はハッピーエンドで終わりますと グッドエンド宣言をしてますので、 信じて次もお待ちします。 ベッキー等の外伝もまた出ないかと期待します。
Posted by
- 1