水おとこのいるところ の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
2009年度いたばし国際絵本翻訳大賞受賞 イタリア・アンデルセン賞最終選考ノミネート 蛇口から出た水から水のおとこが生まれるという設定に心を掴まれます。 絵もとても良くて、ユニークな人や動物の描き方や美しい色使いに眺めるだけでも楽しめます。 人間が出しっぱなしにした水から不本意に生まれた水おとこは、非難され邪魔者扱いをされてしまいます。しかし水おとこは、花に水をあげたり、窓を洗ったり、犬に舐めさせてあげたり、みんなを助ける心優しい存在でした。 やがて水おとこは泉となり姿を隠しますが、泉や池や川、色んな場所でもしかしたら水おとこが潜んでいるかも?と考えたら楽しそうですね!
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開いたままの蛇口から生まれた水おとこ…… こういう設定はたまりません! そして、絵も素敵。 ストーリーとしては幾分平板で、 静かで、それもよいのかも知れませんが、 ドラマティックな展開を期待しちゃったので、 少し残念ではありました。
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ある日沢山の水から生まれた水おとこ。最初は色々な人に追いかけられたり、捕まえられそうになるが、そのうち町にも馴染むように。ある嵐の日、水おとこを呼ぶ沢山の声が聞こえて…。 絵がキレイ。文章は少し長め。ストーリーも雰囲気で進んでいくので、大人向けだと思ったら、意外と子供が好きで何度...
ある日沢山の水から生まれた水おとこ。最初は色々な人に追いかけられたり、捕まえられそうになるが、そのうち町にも馴染むように。ある嵐の日、水おとこを呼ぶ沢山の声が聞こえて…。 絵がキレイ。文章は少し長め。ストーリーも雰囲気で進んでいくので、大人向けだと思ったら、意外と子供が好きで何度も読んでとリクエストがありました。 形を変えて、身近な色々なところに水があるということがわかりやすかったです。
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出しっぱなしの水から生まれたみずおとこ。最初はまちの人々から警戒されていたみずおとこだけど、少しずつ少しずつ皆から心を開かれ迎えられていく様子が微笑ましい。
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絵が気に入ったので。なんか見たことある絵だとおもったら、ボローニャ国際絵本原画展でノミネートされていた。
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図書館のピックアップコーナーでディスプレイされてたのがたまたま目に入った。惹かれる青だ。フォントをもっとなんとかしてくれたら手元に置いとくかもしれないなー。
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5歳に。少し難しいのかな?と思ったけど、面白かったと言っていました。水色を多用した不思議なムードのイタリアの絵本。 「第15回いたばし国際絵本翻訳大賞」最優秀翻訳大賞(イタリア語部門)
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ある日、誰もいなくなった家の開いたままの蛇口から、ヒトが誕生しました。 透明でくもりのない、青い「水おとこ」。 この水おとこが通った後はどこも水浸し。 迷惑だと言って、みんなが水おとこを捕まえようとしました。 そのたびに水おとこは、水たまりに入ったり、サイダーの瓶に滑込んで上手に...
ある日、誰もいなくなった家の開いたままの蛇口から、ヒトが誕生しました。 透明でくもりのない、青い「水おとこ」。 この水おとこが通った後はどこも水浸し。 迷惑だと言って、みんなが水おとこを捕まえようとしました。 そのたびに水おとこは、水たまりに入ったり、サイダーの瓶に滑込んで上手に身を隠しました。 そのうち人々は、この水おとこの分け与えてくれる水がとてもおいしいことに気付き、水おとこを受け入れるようになっていきます。 そんな時、水おとこは聞こえてくる声にひかれ、ある村にたどり着きます。そこで水おとこは・・・。 自分の存在をなかなか認めてもらえない水おとこが、自分の居場所を求めさまよいながら、最後に安息の地を見つける物語。 茶色ベースの背景に美しく映える青い水。赤い挿し色が効いた絵画のようなページに思わず引き込まれます。 孤独、静寂、清浄、融和・・夜に静かに読みたい一冊。 (子供は好き嫌いが分かれるかも・・・)
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この上なく美しい絵本です。 ハッピーエンドのはずなのに、どこか胸の奥に不安が残る。 そっと本を閉じると、ぴしゃりと水の音がする。 この上なく美しくて優しい絵本です。
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