花と流れ星 の商品レビュー
真備シリーズの短編集です。 『背の眼』や『骸の爪』はホラーがかったミステリーですが、今作はそういうのはいっさいなし!爽やかでいい感じにしっとりした短編集でした。 むしろ『背の眼』とかが苦手だったという人とかにぜひ読んで欲しい作品です。 読者に考えさせるようなミステリーもいくつか...
真備シリーズの短編集です。 『背の眼』や『骸の爪』はホラーがかったミステリーですが、今作はそういうのはいっさいなし!爽やかでいい感じにしっとりした短編集でした。 むしろ『背の眼』とかが苦手だったという人とかにぜひ読んで欲しい作品です。 読者に考えさせるようなミステリーもいくつかあって、そういう意味でも楽しめます。 『流れ星のつくり方』 この話が一番好きです。凛が偶然であった少年に謎かけをされる話。答えは単純でしたが私は気付けなかったので悔しかったです…。 『モルグ街の奇術』 真備と道尾がとあるバーで自称フーディーニの曾孫の奇術師に勝負を挑まれる話。タイトルのとおり『モルグ街の殺人』の真相に触れてたりするのですが、正直さほど関係ないような気がしました。それにしても謎の奇術師の雰囲気が怖かった… 『オディ&デコ』 小学生の女の子の依頼に凛と道尾が乗り出す話。珍しく道尾が活躍する話でもあります(笑)風邪をひいた真備がかわいいです。 『箱の中の隼』 忙しい真備と凛に代わって道尾がとある宗教法人の施設を見学に行き事件に巻き込まれる話。新興宗教内の狂気がリアルに描かれていて怖かったです… 『花と氷』 孫を亡くした老人の悲しい物語。老人の想いがとても痛々しく切なくなりました。この話は思わずじんときます。
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作家、道尾と真備のコンビによる シリーズ短編集だったんだねー。 どのストーリーも哀しみが刺さってきますが、 刺して抉るような痛みだけではなく、 その痛みを避けるような結末や真備の気使いや 優しさがジワっと効きますね。 黒くない道尾作品も好きな自分には嬉しく、 素敵な短編集でした...
作家、道尾と真備のコンビによる シリーズ短編集だったんだねー。 どのストーリーも哀しみが刺さってきますが、 刺して抉るような痛みだけではなく、 その痛みを避けるような結末や真備の気使いや 優しさがジワっと効きますね。 黒くない道尾作品も好きな自分には嬉しく、 素敵な短編集でした。道尾が(結果的に)探偵役を 果たした、ホンワカなテイストの「オディ&デコ」 がお気に入り! そういえばこのシリーズ...「骸の爪」を未読なのを 思い出した...。新作も楽しみだし、 まだまだ道尾作品の楽しみは続きそうだ。
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第1章 「流れ星の作り方」 読み進める間に、凛と同じように 少年の話に引き込まれていきました。 ラストは、衝撃的でした。 第5章 「花と氷」 悲しみが痛いほど伝わってきました。 ラストの章にふさわしい作品。 他も、人間味があふれる話で 真備シリーズ初でしたが面白く...
第1章 「流れ星の作り方」 読み進める間に、凛と同じように 少年の話に引き込まれていきました。 ラストは、衝撃的でした。 第5章 「花と氷」 悲しみが痛いほど伝わってきました。 ラストの章にふさわしい作品。 他も、人間味があふれる話で 真備シリーズ初でしたが面白く読みました。
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2009/09/29〜2009/10/01 道尾氏の作品は好きなものが多いけど、どうやら私は真備シリーズがあまり好みではないみたい。 なんでだろう?よくわからないけど…。 でもこの作品のタイトルと装填はすごく綺麗で素敵です。
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かなり好きな道尾秀介の最新刊です。 今回は真備シリーズの短編集です。 えっと、大ファンなのですが、 実は道尾秀介の本で読んでない本が3冊ありまして、 それが「背の眼」「骸の爪」「シャドウ」なのです。 そう、真備シリーズ2冊と道尾代表作のシャドウを読んでいない。 ...
かなり好きな道尾秀介の最新刊です。 今回は真備シリーズの短編集です。 えっと、大ファンなのですが、 実は道尾秀介の本で読んでない本が3冊ありまして、 それが「背の眼」「骸の爪」「シャドウ」なのです。 そう、真備シリーズ2冊と道尾代表作のシャドウを読んでいない。 なんちゅう不届き者なのでしょうか。 ゴメンナサイ。 初期の作品はあんまり好きじゃなくてね。 家にあるのだけど、読んでません。 そう、積読本です。そのうち読みます。 常々、道尾秀介は、 「人間の真相心理を書くにはミステリー技法が一番」 と言っています。 それを如実にあらわしたのがこの作品集だと思います。 どれも、打ち明けられない過去があって、 その過去が悲惨な事件を起こしたり、起こそうとしたりする。 辛い物語の連続でした。 まさに道尾ワールドでした。 一つ目の「流れ星の作り方」は夢十夜で読んでいたのですが、 再読してもやはり面白かった。 「モルグ街の奇術」のトリックはニヤリとしました。 いやぁそれぐらい俺でもわかるよ~。 って想って読んでいて、その通りになって、 ほらね。 と得意げに想っていると、 最後にやられました。。。 二歩も三歩も先をいく展開に脱帽です。 「オディ&デコ」の事件日の使い方、さすがですね~。 気づかないっすよ。 普通にああ、そういう季節の話なんだなと想っただけだもん。 それが事件の解くカギになるとか想わないっしょ。 「箱の中の隼」の伏線の回収はさすがです。 コーヒーの伏線とか唸りましたよ。 冒頭で???が頭に浮かび、なんだこれ?と感じていて、 読んでいるうちにそれを忘れていたのですが、 最後におおおおおおおおって感心しました。 最後の「花と氷」はヒューマン性が強く感じられました。 おじいちゃんの気持ちが人間くささが伝わってきました。 トリックも結婚式のブーケプルズとかかっているし、最高でした。 一番好きかも。 豆のにしかわのコーシーのみたくなりました。 次は長編がいいかなぁ。 年内は後一冊だすんだっけ? 確かミステリーじゃないって言ってたような・・・。 まぁ「背の眼」「骸の爪」読めってことですよね。。 真備、道尾、凛も気に入っているので、 シルバーウィークにでも読んでみます。 ★★★★(8点)
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道尾秀介はやっぱりやっぱり上手い面白い。デビュー作に登場した真備が復活、ホラーテイストのミステリーかと思いきや、見事に裏切ってくれた。そして、真備シリーズが数段高い場所に昇った。 道尾作品は、飄々としているようでいて切ない。そして、人の心の深いところを軽やかに撫でる。静かに強く心...
道尾秀介はやっぱりやっぱり上手い面白い。デビュー作に登場した真備が復活、ホラーテイストのミステリーかと思いきや、見事に裏切ってくれた。そして、真備シリーズが数段高い場所に昇った。 道尾作品は、飄々としているようでいて切ない。そして、人の心の深いところを軽やかに撫でる。静かに強く心に残る作品。装丁もキレイ。
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道尾作品、数冊既読ながらも“真備&道尾コンビ”シリーズはお初♪ 短編とあって、とても読みやすかった。 ただ、他作品のような「どんでん返し」的な要素はなく、 ソコに多大なる魅力を感じている私としては、 ちょっぴり物足りない気がした。 それもこれも、やはりシリーズを初めか...
道尾作品、数冊既読ながらも“真備&道尾コンビ”シリーズはお初♪ 短編とあって、とても読みやすかった。 ただ、他作品のような「どんでん返し」的な要素はなく、 ソコに多大なる魅力を感じている私としては、 ちょっぴり物足りない気がした。 それもこれも、やはりシリーズを初めから読んでいないことが 要因ともいえるので、いつか読まなきゃな・・・。 《2009年9月4日 読了》
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