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すゞしろ日記 コミックエッセイ の商品レビュー

4.3

29件のお客様レビュー

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2013/02/08

年末から、本屋にあった山口晃の『ヘンな日本美術史』が気になっていた。そのまえに、京都の山口晃展を見てきたせいもある。買おうかな~ぴらっ、どうしようかな~ちらっ、と本屋で何度かさわりつつ、結局、図書館に入ってるのをみつけて予約待ち。 蔵書検索で「山口晃」と引いて出てきた本を、なん...

年末から、本屋にあった山口晃の『ヘンな日本美術史』が気になっていた。そのまえに、京都の山口晃展を見てきたせいもある。買おうかな~ぴらっ、どうしようかな~ちらっ、と本屋で何度かさわりつつ、結局、図書館に入ってるのをみつけて予約待ち。 蔵書検索で「山口晃」と引いて出てきた本を、なんかどっかで見たような…と思いつつ予約して、カウンターで受け取ると、やはりどこかで見覚えがある。これって、ウチにあったんちゃうかと思いながら、帰ってきて本棚を探ると、やはりあった。『さて、大山崎』。これも、大山崎の山荘美術館へ見にいったのだった。 同じ本2冊をぱらぱらとめくり、「すゞしろ日記」の大山崎版(OH!ヤマザキ版)が収録されてるのをみて、たしか「すゞしろ日記」が本になってたよなーと、図書館でそっちを借りてきたのが『すゞしろ日記』。 「すゞしろ日記」の始まりは、展覧会用に制作した「国内篇」「洋行篇」だといい、その始まりを巻頭において、あとは主に「UP」という東京大学出版会のPR誌に載ったやつである。タイトルは、「大根と云う野暮ったい響きを、すゞしろと美しげに言いかえる様に、味気ない日常を賑やかしく妄想するわびしさを題に託したのだ…面白き事も無き世を面白く的な事をすゞしろの題に託している」(p.3)という。 「UP」は、私も大学にいた頃にはけっこう読んでいたが、小さい字ばっかりだった。いつのまにかこんな手描き漫画が載るようになっているのか(といっても、「UP」はA5判のはずで、そのサイズでこの漫画はよほど字が小さい)。 「UP」連載は2005年からで、2009年までの50回分と、その他のいろいろが収録されている。この人のちまちまとした手描きの字を読んでいると、あーこの人も京都の「大絵巻展」へ行ったのか~と思ったり(私も会期の初日と後期にもう一度行った)、金沢でなにやらうまそげなものを食っているのを読むと、どこやろか?と思ったり(石川のSさんは知っているだろうかと思ったり)。 この人の名前をおぼえたのは、東京の上野でみた「アートで候。会田誠 山口晃展」だったなーと思い出す。 「面白き事も無き世を面白く的な」漫画ではあるが、ときどき「え、これで原稿料もらえるんか!」と思わなくもなし。山口晃、同い年か…。 (2/3了) *「UP」目次を確認したところ、「すゞしろ日記」の連載は続いており、おそらく100回いくんちゃうかと思う。

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2012/12/08

最近観に行った山口晃さんの展示会にてついつい購入。普段の作品も勿論、本書のような軽めのタッチもとても楽しく読んでいってしまいます。すゞしろ日記を読み、自分の中で勝手に描いてきた「画家」というご職業の人々への固定概念が見事に打ち崩されたような気がします。勿論すごく良い意味で。 元祖...

最近観に行った山口晃さんの展示会にてついつい購入。普段の作品も勿論、本書のような軽めのタッチもとても楽しく読んでいってしまいます。すゞしろ日記を読み、自分の中で勝手に描いてきた「画家」というご職業の人々への固定概念が見事に打ち崩されたような気がします。勿論すごく良い意味で。 元祖すゞしろ日記での妄想爆発が何度読んでも面白い。山口さんみたいな画家さんはこんな待遇が当たり前だと思ってたのにーー!笑

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2012/08/09

ちょっと字が小さくて見づらいところがあるので★4ですが、本当なら★5をあげたいくらいのおもしろさ。この「すずしろ日記」の漫画が彼の作品の中でもっとも最高傑作なのでは?と思ってしまうほど。このユニークさが作品の方にもっと出ればいいのだろうけど・・・。←まさかのダメ出し

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2012/04/09

毎日、するめを味わうように、 にじにじと読んでは、一人大ウケしてます。 お言葉、コマ割、描き方、流れ、すべてが面白い。 そして、これだけのことを書くのに 一発勝負描きができるというのも 山口さんが圧倒的な作品群を生み出してこられた、 真の画力あってのことだな〜としみじみ思います...

毎日、するめを味わうように、 にじにじと読んでは、一人大ウケしてます。 お言葉、コマ割、描き方、流れ、すべてが面白い。 そして、これだけのことを書くのに 一発勝負描きができるというのも 山口さんが圧倒的な作品群を生み出してこられた、 真の画力あってのことだな〜としみじみ思います。 (パッと見には  そうじゃないように見えるかもしれないけど  同業の私にはよくわかります) また「表出」は、ときに「表現」を超えるなあ と…。人はこういった、日常の些末なことが 小さなおかしみ、楽しみ方と共に描かれたものが すごく好きなのです。 「サザエさんうちあけ話」と同じくらい、 大好きな本。 これからもにじにじと味わい続けさせていただきます。

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2011/06/29

これね、ヘタウマかと思って眺め始めたら、いや、この人もしてかしてすごく巧いんですね。 手書きの書き込みは細かくて読みにくいんだけど、それをじっと解読していくのが楽しいわけなんです。

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2011/06/21

緻密に描き込んだ画風で知られる山口画伯だが、本書は大変力の抜けた漫画、というか、イラストエッセイ、というか。東京大学出版会広報誌「UP」に掲載中の人気コーナーが元になっている。その他、巻頭には若冲双六、巻末には大相撲観戦記などもあってこれも楽しい。 絵もふにゃふにゃだが、内容も...

緻密に描き込んだ画風で知られる山口画伯だが、本書は大変力の抜けた漫画、というか、イラストエッセイ、というか。東京大学出版会広報誌「UP」に掲載中の人気コーナーが元になっている。その他、巻頭には若冲双六、巻末には大相撲観戦記などもあってこれも楽しい。 絵もふにゃふにゃだが、内容もどーということのない日常のオンパレード。 しかし、何だか読んでしまう。そして、何だか時間が過ぎてしまう。 気が抜けているようでも字数が多いのは細かく書き込みたい人柄がにじみ出ている(?)のだろうか。 「むはは」と笑う大食らいの奥さんに妙に惹かれるのは同じ丸顔のせいか。しかし、「ヒゲ」で「むさ苦しい」と書かれている山口画伯の巻末の写真がオトコマエなのを見ると、「むはは」の奥さんも驚くほど美人なのかもなぁ・・・。 力が抜けたひとときを味わいたいオトナの皆様に。 *羽鳥書店というのは、『すゞしろ日記』担当編集者らが退職後に作った会社なんだそうで、そのつながりで出た本らしいです。 *図書館で『すずしろ日記』を検索したら見つからず、我が市の図書館にはないものだとずーっと思っていました。ある日、ふと思いついて『すゞしろ日記』で検索し直したら、ありました~。ちょっと見てみたい方がいらっしゃったら、是非、検索は『ゞ』で! *五木寛之の『親鸞』の連載時に挿絵を描いていたんだそうで、ちょっと見てみたいなぁと本末転倒なことを考え中。でも単行本だと挿絵はあんまり掲載されてないかもなぁ。

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2011/01/19

日本画家、という括りにあるはずの著者が描いた、「一発書き日記」の総集編。畏まったところなんて全くない(笑) むしろ、ところどころにちりばめられたユーモラスな表現に思わず和まされる。 思わず「カミさん」のファンになるほど、彼女のキャラは強烈です(笑)

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2011/01/16

奥さんとの掛け合いがすごく面白い。 絵画は非常に細かく、美しいながらも、ところどころくすりと笑ってしまうユーモアがあるか、こちらの本は、ほんわか常に笑ってしまう。

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2011/07/17

こういう人に私はなりたい。 画伯でも奥様でも可。 日常とか、思考とか、仕事とか、そうそう!と思うこと多し。 それにしてもこの方の描く自由闊達な線は憧れを通り越して、もはや崇める対象だわ。 細密画もいいけれど、こういうのもいいな。やはり才能のある御仁は違うなあ。

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2010/10/28

山口晃さんの描かれる作品の緻密さが 1ページの絵と文字に反影してるのかな? と思うほど書き込まれているエッセイ集。 むははな奥様とのやりとりや、日々あれこれが、楽しすぎて和みます。ポチ太め11k、可愛いなあ。

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