自傷行為の理解と援助 の商品レビュー
読むのがけっこうキツイ。 ただ理論的に自傷行為について書かれているので、自傷行為についての知識を得ることや理解するのにはよい書物
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『#自傷行為の理解と援助』 ほぼ日書評 Day664 連休中には、少し重めの本。年間3万人の自殺者を出している我が国において、少しでも、そうした人たちの苦しみを和らげることができるかを考える。 "リストカットでは死なない"ことは多くの場合に当てはまるが&...
『#自傷行為の理解と援助』 ほぼ日書評 Day664 連休中には、少し重めの本。年間3万人の自殺者を出している我が国において、少しでも、そうした人たちの苦しみを和らげることができるかを考える。 "リストカットでは死なない"ことは多くの場合に当てはまるが"リストカットする奴は死なない"は間違いである。 「誰かの真似」や「関心をひきたくてやっている」は、最大の禁句。 自傷行為と自殺行為の違い。 「死ぬためじゃなく、生きるために切っている」「自殺しないために切っている」と言う人もいる。 「皮膚を切って、心の痛みを見える傷に変えている。心の痛みを堪えられないけど、身体の痛みならば耐えられるから…」といった切実な声を聞くことも多い。 専門医の忙しさ。1日の外来患者が50人を超える。名付けて「ドリフターズ外来」、すなわち"夜、眠れたか?飯食ったか?顔洗ったか?歯を磨いたか?また来週…」と決まりきった応対だけに終始し、薬の処方だけが増えていく。 対応・援助する側自身が"病まない"ようにする工夫も必要。 対応にあたってはTALKの法則。 T: talk 誠実な態度で話しかける A: ask 自殺についてハッキリと尋ねる L: listen 相手の訴えを傾聴する K: keep safe 安全を確保する https://amzn.to/413PaM1
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
#読了 様々な研究や調査の結果とその解説が淡々と書かれているわりに、著者さん自身が関わった患者さんの事例、著者さんが精神科医としてどう心境を変化させていったのかも書かれていて、とてもとっつきやすい本になっている。 自分が自傷行為をする誰かの支援に回ることはないと思う。けれど、この本の内容のようなことを知る人が支援員さん以外にも一人でも多くなれば、救われる人もいるのではないだろうか。 大変興味深く読みました。
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自傷行為は辛い瞬間を生き延びるためにあるが、繰り返されることで死をたぐりよせる可能性があること。 自傷をする若者の一番の問題は、辛い感情を誰にも打ち明けずに一人で解決しようとする生き方にあること。 自傷行為を叱責したり禁止したりするのではなく、本人の言葉に耳を傾ける必要があること...
自傷行為は辛い瞬間を生き延びるためにあるが、繰り返されることで死をたぐりよせる可能性があること。 自傷をする若者の一番の問題は、辛い感情を誰にも打ち明けずに一人で解決しようとする生き方にあること。 自傷行為を叱責したり禁止したりするのではなく、本人の言葉に耳を傾ける必要があること。 自傷行為についての理解が深まり、援助のヒントが得られました。読みやすく、おすすめです。
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近くに自傷している人がいたら読んでみたらいい本。 精神論や感情論など一切ナシ。本当に科学的なアプローチ海外の論文とかの引用も多くてなかなか納得感のあるものでした! 自傷自体や、その対処だけでなく依存症というモノそれ自体にも理解ができた。
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過去の自分と向き合うような本でした。 その時の周りの人々の対応が、いかに心なく追い詰めるものだったか。今知ってよかったのか、悪かったのか。 それでもなんとかやっている自分が不思議な気がします。 こういう気持ちをズバリ読み解いて対応してくれる人に出会いたかったです。それは叶わな...
過去の自分と向き合うような本でした。 その時の周りの人々の対応が、いかに心なく追い詰めるものだったか。今知ってよかったのか、悪かったのか。 それでもなんとかやっている自分が不思議な気がします。 こういう気持ちをズバリ読み解いて対応してくれる人に出会いたかったです。それは叶わないと結論づけて、辛い気持ちを感じてはならない、語ってはならない、と決意したばかりの今に読んだから、理屈としてすっと入ってきたのかもしれません。
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自分のことを少しでも理解するために読みました。 長年、自傷行為と付き合ってきて何となく分かっているつもりでいましたが、その散漫で曖昧な考えが、頭の中で論理的に再構築されていくような感じでした。 第Ⅰ部は自分を理解するために、第Ⅱ部は他人に理解してもらうために、とても役に立つと...
自分のことを少しでも理解するために読みました。 長年、自傷行為と付き合ってきて何となく分かっているつもりでいましたが、その散漫で曖昧な考えが、頭の中で論理的に再構築されていくような感じでした。 第Ⅰ部は自分を理解するために、第Ⅱ部は他人に理解してもらうために、とても役に立つと思います。
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すっと入ってくる内容だった。偏見がなく、淡々と書かれている。 どのように対応すればいいのか具体的に書かれてあり、是非参考にさせてもらいたい。
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後輩に研究課題の相談をされた際に読んだ本。 半日で読み切る羽目になりましたが・・・自傷行為について、何の知識が ない私が読んでも、わかりやすかった一冊。
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たいへんすばらしい内容です。 自傷行為のケアについて、現時点でもっとも実践的な視野と方法へ、目を開かせてくれます。 何度も読んで、その度に発見がありそう。 著者の愚直とまでいえそうな表現スタイルは、真摯さの現れであり、来診者と向き合う中で生じた苦悩を、確かな知識にまで昇華させた力...
たいへんすばらしい内容です。 自傷行為のケアについて、現時点でもっとも実践的な視野と方法へ、目を開かせてくれます。 何度も読んで、その度に発見がありそう。 著者の愚直とまでいえそうな表現スタイルは、真摯さの現れであり、来診者と向き合う中で生じた苦悩を、確かな知識にまで昇華させた力量とぴったりあわさって、この本を名著の域に達しさせたと思います。 こういうのを、~のバイブルというのでしょうが、この本を掲げて知ったかぶりをしたり自慢したいと思っても、そうする気すら起こらなくなる実に強力な著作。
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