紛争管理論 の商品レビュー

レビン小林久子【訳・編】,モートンドイッチ,ピーター・T.コールマン,エリック・C.マーカス【編】

2016/07/26

ドイッチとコールマンがここ10年で学際的研究の方に入っていったという事を感じた。そしてそれが進まない理由は現状の研究環境では学際研究に対するインセンティブが少なすぎるから、ということだった。仕組みが未だに専門分化優位の工業社会のものだから、そこを変えない限りは名ばかり学際研究が増えていくんだろうな。大学を改革するよりも新しい箱を作った方がいい気がするな。はじめから学際性を大前提としたシンクタンクなど。一度うまくいったモデルを改革するというのは、ゼロから作るより難しい。