しずかちゃんになる方法 の商品レビュー
ドラえもん・しずかちゃん関連の記述は約200ページ中ほんの12~13ページ。あとはやはり声優養成所の校長だけあって、声優を目指したい若い人向けの叱咤激励が大半を占める。涙ぐましい努力と忍耐が要求される修業時代を経てもなお待ち受けるのは輝かしいとは言い難い世界。いったんこの本を読む...
ドラえもん・しずかちゃん関連の記述は約200ページ中ほんの12~13ページ。あとはやはり声優養成所の校長だけあって、声優を目指したい若い人向けの叱咤激励が大半を占める。涙ぐましい努力と忍耐が要求される修業時代を経てもなお待ち受けるのは輝かしいとは言い難い世界。いったんこの本を読むと、TVで耳にするあらゆる声優の仕事を徒や疎かに聞き流せなくなる。
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前、しずかちゃんの声の野村さんの本。 声優や芝居、養成所、昔と今の違い。 色々なことが詳しく書かれています。
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回送先:町田市立鶴川図書館 問題山積。書評に値しない。 声優というお仕事の形態が、すでに市場経済(特にグローバリゼーションとエスノセントラリズムをくすぐるパブリシティの形態)の枠の中に入っているという権力性をいかにして自覚するか、肥大化してしまった(=一種のバブル経済になって...
回送先:町田市立鶴川図書館 問題山積。書評に値しない。 声優というお仕事の形態が、すでに市場経済(特にグローバリゼーションとエスノセントラリズムをくすぐるパブリシティの形態)の枠の中に入っているという権力性をいかにして自覚するか、肥大化してしまった(=一種のバブル経済になっている)声優業界の問題はそこにあるはずなのに、という疑問を持つ評者からみた時、野村の言い方は「甘いな」と直感的に感じる。本書の甘さ(ウィークポイント)はそれに集約される。彼女が経験してきた声優業界のノスタルジーなんてとうの昔に清算しなくてはならないのに、それを見事に忘れて後輩の指導? 呆れてものも言えない。 声優になるためのメゾットなのだから、本書の体裁としてはこれでいいのだという(この書評に対しての)批判もありえるケースではあるが、それはただのルサンチマンの溜飲を下げるだけの効果しかなく、根本的な問題の解消までには至らない。なぜならば、声優という「おしごと」をめぐる認識が私と野村で異なっている上(ただ、野村自身の本音が本書で見て取れないのが悩ましい部分。ライターが意図的にカットした可能性は捨てきれない)、それを目指そうという人と野村の認識もまた食い違っているからだ。つまり、本書を眺めただけでは野村の意図はわからないというものすごく困った子ちゃんな本なのだ。 野村自身もそれなりに苦悩はしているのだろう。それは理解できる。ならば、「労働三権無きに等しい」などもう一歩踏み込んだ物言いはできぬものかと愚考する(声優業界で「労組」結成の話は表ざたにならない。つまらぬ自称ジャーナリズムが意図的にカットしているにせよ)。 声優に憧れる人が読んだら瞠目すること間違いないが、一歩違う目線から読み直すとこの本、結構「トンデモ本」の世界に入っている部分あり。読み下し要注意。
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