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ぷりぷり!!(1) の商品レビュー

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『ぷいぷい!』二学期編の始まり

まさかのタイトル変更に驚いた。前シリーズ(と呼ぶのだろうか)での「聖櫃(アーク)」および「妖魔(ダイモン)」絡みの展開が一区切りしたので改めて学園主体でいこうというのと、巻数が増えると新たな読者を開拓するにはハードルが高くなるので、ここで一度リセットしようという(主に編集サイドの...

まさかのタイトル変更に驚いた。前シリーズ(と呼ぶのだろうか)での「聖櫃(アーク)」および「妖魔(ダイモン)」絡みの展開が一区切りしたので改めて学園主体でいこうというのと、巻数が増えると新たな読者を開拓するにはハードルが高くなるので、ここで一度リセットしようという(主に編集サイドの)思惑が働いたのかもしれない。確かに本巻から読み始めても何とかなる書き方にはなっている。ま、どちらにせよファンにとってはどーでもいい二学期編である。 新シリーズ(?)の始まりらしく、新キャラが2人登場している。今更必要か?とも思ったが、【姫小路ミルカ】はなかなか面白い。いわゆる似非セレブなのだが、この態度のデカさとか、シエラと張り合う姿とか、極道的オラオラ系な出自とか、いといろと笑える要素に溢れている。それなりに金も権力も持っているようで、今後のセレブ対決が面白くなるかもしれない。 一方の【神宮寺あすら】も悪くはない。実家が寺なのに苗字が神社絡みだったり、キャラのモデルがあの興福寺の国宝だったりして、これも本シリーズらしさが出ている。ただ、もう少し荒くれの方向に振られるかと思ったが、意外にも悩みを抱えた純情さんだった。 本編自体は、新シリーズの導入的要素が強く、つまり内容的にはこれからなのだが、それでも何だか不明な古代の化け物が出てきたり、前シリーズで重要な役目を果たしながら可哀想なポジションだったイジられっ娘が復活していたりで不穏な要素も相応に残ってはいる。それに何より心配されていたアルフの問題が唐突に展開しているので、これらの要素がどのように絡んでくるのかが今後の読みどころとなってきそうである。しかし、全くどーでもいい余談だが、タイトル変更がこの次にも行われたら、その時はタイトルの「!」が3つに増えるのだろうか。

DSK

2014/07/17

全3巻。これで『ぷいぷい!』から の『ぷ』シリーズ完結。とにかくフェードアウトする登場人物が多かったが、やはり本田聡子がラスボスだっ!

Posted byブクログ