梁塵秘抄 の商品レビュー
平安時代の流行歌「今様」を後白河院が編纂した作品、梁塵秘抄。 たぶん一番有名な「遊びをせんとや」から興味を持ち、法文歌が読んでみたくて手に取った。ビギナーズクラシックスは気軽に読めて、その頃の雰囲気が感じられるのがうれしいです。 鵜飼いに同情する歌が印象的だった。 食糧供給も安...
平安時代の流行歌「今様」を後白河院が編纂した作品、梁塵秘抄。 たぶん一番有名な「遊びをせんとや」から興味を持ち、法文歌が読んでみたくて手に取った。ビギナーズクラシックスは気軽に読めて、その頃の雰囲気が感じられるのがうれしいです。 鵜飼いに同情する歌が印象的だった。 食糧供給も安定せず、病気を治すのも難しい時代のこと。庶民も貴族もただ暮らしているだけで、生きることの罪深さや過酷さを感じずにいられなかったのだろう。 だからこそ仏への祈りは身近だったし、不憫な人々の暮らしを他人事だとは思えなかったのだと思う。 少し豊かになっただけで、今だって本質はそんなに変わらない。 便利な暮らしに麻痺せず、生きることの喜びや悲しみを感じたい。 身分を問わず、今様の名手を手厚く迎えた後白河院。 好きなものを楽しみ、究める人っていつの時代も素敵だ。
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もっといい歌があるんじゃないか。 twitterのbotがつぶやいているのはこの本に載せられている歌と訳みたい。
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何故かタイトル的にもっと堅い内容だと信じこんでいたんですが(仏教説話集のような)、全然違って今様の歌詞を集めた本でした。その時流行っていた歌を集めて歌詞を載っけてみたよ的な。今でいうなら…歌詞検索サイトのような感じでしょうか。 そして内容は。…時代がどれだけ移り変わろうとも人の...
何故かタイトル的にもっと堅い内容だと信じこんでいたんですが(仏教説話集のような)、全然違って今様の歌詞を集めた本でした。その時流行っていた歌を集めて歌詞を載っけてみたよ的な。今でいうなら…歌詞検索サイトのような感じでしょうか。 そして内容は。…時代がどれだけ移り変わろうとも人の考えることって変わらないんだな、と良くも悪くも実感しました。 1番有名な歌は 遊びをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけん 遊ぶ子どもの声聞けば わが身さえこそ揺るがるれ でしょうか。歌ったのは遊女という説もあり。そう考えると歌詞の印象も変わりますね。 あと平家物語の祇王の有名な歌の元歌発見して嬉しかったり。
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