新帝都物語(下) の商品レビュー
荒俣先生…。
昔々、かつての角川書店が引き起こしたあの熱狂当時に、青春を過ごした者の一人として言わせていただきます。 荒俣先生の博識を有りったけの情報量がぶち込まれたあの物語は、もちろん小説としての結構は上手とは言えず、未来編に至っては論理の破綻すら見えましたが、先生の『力業』に圧倒されてし...
昔々、かつての角川書店が引き起こしたあの熱狂当時に、青春を過ごした者の一人として言わせていただきます。 荒俣先生の博識を有りったけの情報量がぶち込まれたあの物語は、もちろん小説としての結構は上手とは言えず、未来編に至っては論理の破綻すら見えましたが、先生の『力業』に圧倒されてしまいました。その後に少し書かれた『外伝』も無理矢理でしたが、何とか許容できました。 でも、冷静に振り替えってみた現在、この物語の続きを作るのは、全くの蛇足だとしか思えません。 書けば書くほど、あの最初の大長編の価値を下げてしまっている気がするのです。 魔人加藤も、歳を取ったんじゃないですか?悪役レスラーの悲哀すら感じてしまいました。
左衛門佐
恐るべき博識に支えられた伝奇小説。 今回もとても面白かった。 まだまだ知らない日本のマイナーだけど深い話があるんだなぁとしみじみ。
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またもや魔人加藤や! 新となってるけど、時代は逆行。 戊辰戦争の時代。 帝都物語は、 魔人加藤 VS その時代を駆け抜けた人(今回は、土方歳三、平田鐵胤などなど) って構図やな。 今回も陰陽道、風水、神道、はたまた、墨家…神秘系たっぷりの作品。 神秘系は、好きなんで...
またもや魔人加藤や! 新となってるけど、時代は逆行。 戊辰戦争の時代。 帝都物語は、 魔人加藤 VS その時代を駆け抜けた人(今回は、土方歳三、平田鐵胤などなど) って構図やな。 今回も陰陽道、風水、神道、はたまた、墨家…神秘系たっぷりの作品。 神秘系は、好きなんで、良い! でも、言霊って言うのか、文字に意味を持たせた話が多くて…その度にじっくりと見ないとダメ。 京は、口、小に意味があって、更にそれに蓋して…とかなんで、スイスイと読めない。 小面憎いほど、しぶとい加藤を何とかって感じやけど、コイツ、また、復活するねんなʅ(◞‿◟)ʃ
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角川春樹さんとか妙に生臭い登場人物がいない分だけ、この「維新国生み篇」のほうが読みやすかったですが…。 加藤さんが本当に単なるヤバイやつになっていました。 これじゃバイオレンスな熱狂的平将門マニアじゃん! 読み終わると、結局は土方歳三さんとか会津戦争とか箱館戦争といった歴史が...
角川春樹さんとか妙に生臭い登場人物がいない分だけ、この「維新国生み篇」のほうが読みやすかったですが…。 加藤さんが本当に単なるヤバイやつになっていました。 これじゃバイオレンスな熱狂的平将門マニアじゃん! 読み終わると、結局は土方歳三さんとか会津戦争とか箱館戦争といった歴史が、加藤さんのための舞台としてだけ使われていた感があって、まぁこの回は国生み神話を基軸にしたエンターテイメントだわな…と思いました。 熱量は感じられるんだけどね。 加藤さん、もっと奥深い腹黒さを見せて欲しかったなぁ~!
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記紀の国生み神話と、五稜郭で新たな国づくりを目論む幕府軍の残党を重ね合わせるとは、見事な手腕でした。 これこそ、荒俣氏が描きたかった帝都物語の世界観だった気がします。 久しぶりに、魔人加藤の魅力を堪能できました。
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- ネタバレ
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怒濤の作図合戦…!頭の中がぐるぐる。 物差しは人に向けてはいけません、って小学校の時習わなかったのね加藤くん。将門人形カワイイかも。(一気読みして頭から煙上り中につき変なコメント)
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なんか、荒俣 宏の小説も、どんどん派手になっていて好きです。 相変わらず歴史上の有名人から総袋だたきにあう加藤。実は、かわいそうな人なのではないかと思ったりもします。そして、明治になってすぐに復活。いそがしすぎる人だ。そこが、なんとも滑稽でおもしろかっりする。 加藤という存在...
なんか、荒俣 宏の小説も、どんどん派手になっていて好きです。 相変わらず歴史上の有名人から総袋だたきにあう加藤。実は、かわいそうな人なのではないかと思ったりもします。そして、明治になってすぐに復活。いそがしすぎる人だ。そこが、なんとも滑稽でおもしろかっりする。 加藤という存在そのものは、たがみ よしひさが、「滅日」でかこうとしていたものと同じなのではないかと感じました。人のフラストレーションがたまると、彼が暴れて倒されることで、それが解消されるみたいな。 ……やっぱり、かわいそうな存在なのかも。まるで、生け贄になる聖者のようですらある。
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