懐かしき友への手紙 の商品レビュー
三木卓(本名 冨田三樹)「懐かしき友への手紙」、2009.8発行。著者は4歳の時小児マヒになり、以来足を引きずって歩くようになったそうです。タイトルは手紙ですが、内容は、耳・指・膝・肌・眼・咽喉・血・歯・胸にまつわるエッセイ集(あるいは、連作短編小説)です。
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今まで漫然と読んでいた三木卓をちゃんと読んでみようと決意。 「耳」「指」「眼」など体の一部をテーマに書かれた連作短編集。 小児まひで血行の悪い冷たい足を母が太ももの間に挟んで温めてくれたこと、在日朝鮮人の友人の思い出、膝の手術の顛末など、グッと胸にくるところ、脱力して笑ってしまう...
今まで漫然と読んでいた三木卓をちゃんと読んでみようと決意。 「耳」「指」「眼」など体の一部をテーマに書かれた連作短編集。 小児まひで血行の悪い冷たい足を母が太ももの間に挟んで温めてくれたこと、在日朝鮮人の友人の思い出、膝の手術の顛末など、グッと胸にくるところ、脱力して笑ってしまうところ、本当に味わい深くい。 しかし文章は抑制のきいいていて、湿りすぎず乾きすぎず、独特の温かさがある。
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