セキララ彼女(1) の商品レビュー

LINDA(著者)

少し重過ぎるテーマに不安感が煽られて悶々としてしまう

[ＤＳＫ]

真弓：彼氏がいながら肉欲に負けて行きずりの男や先輩との不貞を繰り返す。（第１話～第３話）

ルミ：声優の卵。幼馴染みを気に掛けながらマネージャーと関係を持ち、ディレクターとの枕営業を繰り返す。（第４話～第６話）

麗奈：ヒロイン３人の中では一番オトナな佇まいだが実はＭで彼氏（？）からの調教で羞恥・露出プレイも拒めない。（第７話～第９話）

ヒロインが大学生３人娘という設定は『さんぴぃ（著：板場広志）』に似ているが、どーにも粘っこく重い空気が流れる作品である。あとがきに『ダメな女達の物語』とあるように、この３人は確かにみんなダメな女である。特に真弓はダメ。幼馴染みとは「友達以上、恋人未満」なルミや、誰かに迷惑を掛けるでもない麗奈よりも恋人がいる分タチが悪い。男が放っておかない美人ならではのリアリティはあるし、傍観者たる読み手が肩入れしなければ別だが何とも言えない不安を感じてしまう。ただ、この３人は今の状況にそれぞれ悩んではいる。だが溺れてしまい流されてしまう弱さも抱えているのである。表と裏、建前と本音、理性と感情が交錯する展開には、出てくる男どもがワルなところも含めて好みの別れるところもあろう。好みと言えば作者ならではの美麗でいやらしい情交描写は青年コミックでも健在。麗奈を除く２人は複数の男と関係することもあって寝取られ感がねちっこく描かれているので地雷な諸兄は要注意。作品全体に漂う悶々とした後味の悪さだけでなく、なぜに青年コミックで成年コミックと同じ大きさと価格なのか、といった腑に落ちない点もあって星１つ減点したいのだが、この濃密で激しくいやらしい情交シーンに負けて星５つ献上してしまう自分もダメ男だな。

読み切り【イケない彼女】も同様の作風だが、したたかに割り切るヒロインの結末でなぜか随分異なる印象を受ける。

2009/10/07

2009/09/29
なぜ18禁じゃない本を描くんだろうね…
とおもったら、なぜ18禁じゃない？って内容。
でも、中身は正直おもしろくなかったし、
話がかけないなら普通にエロ本として描けばいいのに…