いつだって今だもん の商品レビュー
本書を手に取るまで、谷川俊太郎さんがドラマを書いていたのを知らなかった。ここには4つのシナリオが収録されているが、最初の2篇「いつだって今だもん」と「部屋」は、いずれも簡素な舞台装置で、安部公房のお芝居を思わせる、ちょっとシュールな味わいのもの。また「じゃあね」は、テレビドラマと...
本書を手に取るまで、谷川俊太郎さんがドラマを書いていたのを知らなかった。ここには4つのシナリオが収録されているが、最初の2篇「いつだって今だもん」と「部屋」は、いずれも簡素な舞台装置で、安部公房のお芝居を思わせる、ちょっとシュールな味わいのもの。また「じゃあね」は、テレビドラマとして書かれているが、主演の老人2人が田中絹代さんと笠智衆という最高のコンビ。2人のひたむきな演技が偲ばれる。この同じコンビでは倉本聡さんの『幻の街』もあるが、テーマといい主演といい、この作品に触発されて書かれたのではないだろうか。
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谷川俊太郎だと思うと表現は物足りないかも。 内容的には、深いような案外あっさりしているような。 それを普段詩で提示されていると、今作は文字数の割に単純なことだなと肩すかしをくらってしまったり。
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