「確信力」の経営学 の商品レビュー
(実際に読んだのは原書「Confidence」) 意識して勝ちのマインドセットに入るためには -Accountability(knowing one's values and having the courage to face the truth) -Collabo...
(実際に読んだのは原書「Confidence」) 意識して勝ちのマインドセットに入るためには -Accountability(knowing one's values and having the courage to face the truth) -Collaboration(reaching out to seek external support) -Initiative
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好調、不調の波を続ける違いは何か、それは「確信」である、ということをスポーツ界、企業の例から論じた本です。 勝利を続けるチーム、企業から、確信の3つの段階を抽出します。 1. 自己に対する確信ー高い期待という感情的傾向 2. お互いに対する確信-ポジティブ、協力的、チーム中...
好調、不調の波を続ける違いは何か、それは「確信」である、ということをスポーツ界、企業の例から論じた本です。 勝利を続けるチーム、企業から、確信の3つの段階を抽出します。 1. 自己に対する確信ー高い期待という感情的傾向 2. お互いに対する確信-ポジティブ、協力的、チーム中心の行動 3. システムに対する確信- 説明責任accountability、共同作業collaboration、革新innovation を強化する組織全体の構造と日常の手順 このループにより、勝利のムード、成功を取り巻くポジティブな感情的傾向を作り、お互いの親和力を生み出します。 確信を作るための行動として3つ挙げられ、これがこの本の機軸となっています。 1. accountability 人々は情報を共有し、責任を負いたいと思う。隠すものは何も無い。彼らは反響や自己改善を求める。自分たちが真剣に取り組んでいると感じるので、ますますコミュニケーションを増やし、質の高い決断を下す。高い向上心を抱き、高い水準に合わせるために互いを尊重する。弁解を避け、他社を非難する前に自己分析を試みる。 2. collaboration 人々は共に働きたいと思う。相互を惹き付ける魅力は高く、個人間の絆は強く、互いを知ろうとさまざまな場面で時間を費やすので、協力関係は多面的である。助力は惜しまず、自分より前に出るチャンスを相手に与える、帰属意識を感じ、ひとからの支持にも快く感じる。 3. initiative 人びとは自分のやることが重要で、結果に大きな影響を与えられると感じるので、進んでアイディアや提案を提供する。成功への段階から、さらなる努力をつぎ込み、プレッシャーのかかる中で行動し続けるエネルギーが生み出される。人々がイニシアティブを取り、その結果として向上と確信が実現する。 accountability → collaboration → initiative という流れです。 ここで分析されるのは、スポーツ(ノースカロライナ大女子サッカー”ターヒルズ”、コネチカット大女子バスケ"ハスキーズ"、マイアミ大学”ハリケーンズ””、フィラデルフィアイーグルス)から、企業(トルコのギャランティ銀行、シーゲイト、ジレット、BBC)から、ネルソンマンデラまで多岐に渡り、それぞれの中のリーダーシップによる勝利(あるいは復活)までの流れを分析します。 後半は、無理やりこの3段階に当てはめている感じもしなくはありませんが。 著者はコンサルタントだけあって、3つポイントを挙げる、ことが多く、リーダーの仕事(=確信を伝えること)のポイント、義務も3つです。 仕事:ビジョンを採り入れ(メッセージの力)、例証し(模範の力)、構築する(メカニズムの力) 義務: 1 個人及びシステムのアカウンタビリティの確立 単刀直入な発言を促す、期待を明確に伝える、情報を分かりやすくし、入手しやすくする 2 相互の敬意、コミュニケーション、コラボレーションを高める 協力的な会話を構築する、敬意と一体性を強化する、成功の共通目標と集団的定義を明確にする 3 イニシアティブ、イマジネーション、イノベーションを促す 新しいアイデアのルートを切り開く、人々をその仕事のエキスパートとして扱う、小さな勝利や草の根レベルのイノベーションを奨励する 最後に個人レベル(敗北からいかに復活していくか)にも言及しており、ここもポイントは同じです。 1 個人のアカウンタビリティの精神 -さらに深く探求し、根源を突き止め、一層の努力をする 2 個人的なコラボレーションの精神 -手を伸ばし、引き寄せ、支援を求める 3 個人的なイニシアティブの精神 -到達可能な段階を見つけ、コントロールできることに集中する 言いたい形が何度も繰り返されるので頭に入りやすい本です。いっそパワポの資料に肉付けしたような本です。ただその肉付け部分が豊富でバラエティに富んでいるので、読んでいて退屈はしません。
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