煙突の上にハイヒール の商品レビュー
人類が経験しうる様々な「if」を描いた短編集。と言っても、ほっこりしたものからやたらと重たいものまでバランス良くチョイスがなされている。テンポも良く、サクサク読める。
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ツインスター・サイクロン・ランナウェイはSF描写がかなり濃く、慣れていない身として当初は世界観を掴むのに苦労したけれど、そのへんの匙加減が自由自在なのはさすが大御所というべきでしょうか。思いの外読みやすく、それでいて最初から最後まで面白さが一級品で本当にすごい。「白鳥熱の朝に」は...
ツインスター・サイクロン・ランナウェイはSF描写がかなり濃く、慣れていない身として当初は世界観を掴むのに苦労したけれど、そのへんの匙加減が自由自在なのはさすが大御所というべきでしょうか。思いの外読みやすく、それでいて最初から最後まで面白さが一級品で本当にすごい。「白鳥熱の朝に」はタイムリーで辛かったけど、今の時代にこそ読めて良かった。小川一水氏の作品は、変化していく時代に合わせてジェンダー感覚をアップデートしようという強い意志が感じられるのも非常に素晴らしいと思う。他の作品もぜひ読んでみたいです。
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読みやすく、ちょっとわくわくする近未来テクノロジーが出てくる。でも基本的に人々の生活が変わるわけではなく愛憎があり、人間模様や人の付き合い方が描かれている。 個人的には白鳥熱の朝には鬱々とした雰囲気だったけれど前を向いてこれから歩き出すところが印象的だった。 好きなのは……甲乙つ...
読みやすく、ちょっとわくわくする近未来テクノロジーが出てくる。でも基本的に人々の生活が変わるわけではなく愛憎があり、人間模様や人の付き合い方が描かれている。 個人的には白鳥熱の朝には鬱々とした雰囲気だったけれど前を向いてこれから歩き出すところが印象的だった。 好きなのは……甲乙つけがたい。どれも面白かった
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51:いますぐにでも手が届きそうな、ほんのわずかな未来を思わせる舞台で描かれる、人と人とのつながり。Mewをはじめ、魅力的なデバイスがたくさん登場するけれど、物語の中心はやはり、機械でなく感情なのだと思います。タスクくんの健気さに、涙が……! 小川さんはハードなSFも書かれますが...
51:いますぐにでも手が届きそうな、ほんのわずかな未来を思わせる舞台で描かれる、人と人とのつながり。Mewをはじめ、魅力的なデバイスがたくさん登場するけれど、物語の中心はやはり、機械でなく感情なのだと思います。タスクくんの健気さに、涙が……! 小川さんはハードなSFも書かれますが、こういったソフトタッチの短編もすごくお上手なので感服。物語世界に生きてる登場人物たちの体温にすごく安心するのです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
【あらすじ】 恋人にだまされた織香は、大きな衝動買いをした。一人乗りのヘリコプターMewだ。心躍る飛行体験が、彼女の前に新しい世界を拓いてゆく(表題作)。猫の首輪に付けた超軽量カメラ。猫目線の隠し撮り映像には、思いもかけないものが映っていて…(「カムキャット・アドベンチャー」)。人とテクノロジーの関わりを、温くも理知的な眼差しで描く、ちょっぴり未来の5つの物語。 【感想】
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SF。短編集。 はじめ2作品は日常もの。 最後のパンデミックものは苦手なようだ。 好きなのはロボットに関する話。 特に、「おれたちのピュグマリオン」はロボットに関して、興味深いテーマを取り扱っている印象。 できないことを「できない」と言うことが機械には難しい。うーん、リアルだ。
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今よりも少しだけテクノロジーの発達した世界を舞台にした短編集。 背負って使用する個人用ヘリコプター、猫の首輪に付けられるような超軽量車載カメラ、介護用人型ロボットなど、今でもありそうな、手が届きそうなテクノロジーが描かれています。そしてそれらを使う人たちの心の動きが主眼となります...
今よりも少しだけテクノロジーの発達した世界を舞台にした短編集。 背負って使用する個人用ヘリコプター、猫の首輪に付けられるような超軽量車載カメラ、介護用人型ロボットなど、今でもありそうな、手が届きそうなテクノロジーが描かれています。そしてそれらを使う人たちの心の動きが主眼となります。 一番印象的だったのは、ホームヘルパー用人型ロボットを扱った「おれたちのピュグマリオン」です。ロボットおたくの青年が造り出した美少女メイドロボットを元に造り出されたホームヘルパーロボットが、人とロボットの関係を親密なものに変えていく。そこで彼が本当に望んだこととは? この真相を突きつけられた時は、そういう考え方があるのかと驚きました。しかし驚きましたが、納得しました。小川一水作品はどれも基本的にハッピーエンドの印象があります。しかし幸せというのは、人それぞれ形が違うのかも。そういうことにも気付かされます。
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小川一水さん初読。 軽いSFでさらっと読めて読後感がいい。小川さんの作品を読んでいきたいと思った。 「おれたちのピュグマリオン」がまさかそうくるとは思わなかったのでえええ…という感じ。
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ソフトなSF。しかも短編集。 基本的にハッピーエンドなので、楽しく読んだ。 ただ、キャラクターに感情移入するのがやや難しく、 まだ小川一水の表現力が拙い印象がある。 構成は普通に良く、後の「老ヴォールの惑星」を彷彿とさせます。
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SF短編集。 舞台はほんの先の未来。 「近い将来、本当にあるんじゃない?」と淡い期待を抱かせてくれる、ほのぼのとしたお話が詰まってます。 技術が発展しようと、その世界を生きる人たちの人間臭さって消えないよ、きっと。 馬鹿で賢くて、汚くて綺麗。 人間きっと、そんなもんだ。 良く...
SF短編集。 舞台はほんの先の未来。 「近い将来、本当にあるんじゃない?」と淡い期待を抱かせてくれる、ほのぼのとしたお話が詰まってます。 技術が発展しようと、その世界を生きる人たちの人間臭さって消えないよ、きっと。 馬鹿で賢くて、汚くて綺麗。 人間きっと、そんなもんだ。 良くも悪くも後を引かない、爽やかな本でした。 内容も軽くて読みやすいです。
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