1,800円以上の注文で送料無料

現代アメリカ宗教地図 の商品レビュー

4

7件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    5

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2016/08/22

 アメリカにおいて各宗教が全体の中でどのように位置づけられているか、キリスト教諸派から新宗教、無神論、そして抽象的に何か超越した存在を信じることを良しとする市民宗教、ポジティブ・シンキングなど自己啓発的な「見えない宗教」などを網羅的に扱い、自分たちをどう捉えているか、一般的にどう...

 アメリカにおいて各宗教が全体の中でどのように位置づけられているか、キリスト教諸派から新宗教、無神論、そして抽象的に何か超越した存在を信じることを良しとする市民宗教、ポジティブ・シンキングなど自己啓発的な「見えない宗教」などを網羅的に扱い、自分たちをどう捉えているか、一般的にどう捉えられているかについて解説している。解説の材料として、YouTubeの動画を多数紹介し、「インターネット・ツールの資料的価値を示すということ」の試みも行われている。  いくつかおれが読んだアメリカの宗教に関する新書は、主にキリスト教諸派の歴史的な変遷、政治との結びつき、宗教右派について、といった話が中心で、アメリカ史や政治の知識がないと難しく感じるものが多かったが、この本は政治との結びつきや歴史的な話は最小限に抑えられ、現状を具体的な話を盛り込みながら描くものとなっており、分かりやすく読める。特に「政教分離」が日本でイメージするものとは異なり、「国家は特定の宗教を優遇しないということを示すだけで、政治の領域から完全に宗教を排除することを意味しない」(p.75)、というのは納得した。さらに「市民宗教」の意味するところもよく分かり、「無神論や仏教まではカヴァーできない」(p.83)けど、そこは我慢しなさいよという姿勢も見えた。特にp.44の「アメリカの諸宗教の位置関係」の図が少なからず参考になるが、左が行き過ぎて悪魔崇拝的な感じになると、「社会への憎悪という点でネオナチのような極右グループと親和性ができるという現象」(p.36)もあったり、アーミッシュのように超保守的だと左と結びついたりという、端と端は紙一重、というのが印象的だった。  多数のYouTubeのビデオが紹介されており、ぜひいくつか確認してみたいと思った。(16/08/22)  

Posted byブクログ

2013/09/14

いっきに読んだ。 なにごとも極端が好きな私は、福音派=保守派プロテスタント、についての章がとくにおもしろかった。 「聖書にかかれたことはすべて事実」 →各地にあるという「創造説博物館」、みてみたい。

Posted byブクログ

2013/01/13

アメリカ合衆国に生きる現代の人々の宗教や信条を紹介する。大小様々な価値観を網羅的に紹介し、政治的立場や教会観などの今日性を重視する一方、歴史的経緯や教義の解説は最低限に留めるという点で、宗教"地図"は言い得て妙。

Posted byブクログ

2012/04/18

アメリカの宗教的環境は他の国とも全然異なるが、特に人種との絡みについて、色々と知識を正されることが多かった。 また、本書の終わりのほうにある「自分が直接みたものしか信頼しないというのは、少しも客観的な態度ではないということ」という著者の主張には多いに賛成する。神秘主義的な人(い...

アメリカの宗教的環境は他の国とも全然異なるが、特に人種との絡みについて、色々と知識を正されることが多かった。 また、本書の終わりのほうにある「自分が直接みたものしか信頼しないというのは、少しも客観的な態度ではないということ」という著者の主張には多いに賛成する。神秘主義的な人(いわゆるスピリチュアルなものが好きな人)にはこの手の輩が非常に多いので、それに対する警鐘としてもっとこの認識は広まるべき。

Posted byブクログ

2011/06/29

アメリカの宗教の全体を、歴史、地理的な面から俯瞰して、考察している。youtube動画の引用があり、一見は百聞にしかずはわかるが、それだったらDVDをつけたり、簡単にアクセスできるような工夫が必要なのでは?

Posted byブクログ

2011/05/30

[ 内容 ] 政教分離制を国是とするアメリカ合衆国。 多様に存在する諸宗教諸派は、この原則と現実にはどう関係しているのか。 ユーチューブ動画を駆使し、アメリカの宗教事情を具体的に記述しながら、知られざるその全体像を俯瞰する初の試み。 アメリカ人は宗教コンシャス! ―宗教を知れば、...

[ 内容 ] 政教分離制を国是とするアメリカ合衆国。 多様に存在する諸宗教諸派は、この原則と現実にはどう関係しているのか。 ユーチューブ動画を駆使し、アメリカの宗教事情を具体的に記述しながら、知られざるその全体像を俯瞰する初の試み。 アメリカ人は宗教コンシャス! ―宗教を知れば、アメリカがわかる。 [ 目次 ] 1 アメリカ人は宗教的か 2 アメリカの諸宗教の位置関係 3 キリスト教諸派―政教関係の歴史的逆転 4 市民宗教と結社―本当に政教分離国家か 5 「見えない宗教」―政教分離の産物 6 新宗教―政教分離との両面的関係 7 宗教保守―アンチ政教分離 8 マイノリティの宗教―政教分離の虚偽を突く [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted byブクログ

2010/05/03

10年3月20日開始 10年3月27日読了  アメリカの宗教信仰の状況をYouTubeにアップされた動画を紹介しながら論じている本。こういう本こそ電子書籍でだすべきだよね。病院の待合室で読んだから紹介された動画にすぐアクセスできず、消化不良気味で読み終えるしかなった。

Posted byブクログ