「なぜ」がわかる英文法 の商品レビュー
forとtoの細かいニュアンスの違いなど、基礎的だけど痒いとこまで手が届いている。 この本を完璧にマスターすれば、英作文能力が飛躍的に伸びることは間違いなし。
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中学から高校で習う内容の基礎的な英文法のポイントを再整理したもの。タイトルにもある通り、「なぜこうなるのか」、「なぜこうするとダメなのか」という部分が随所で解説されており、暗記ではなく理解する英文法を目指して記述されている。 品詞って何?とか、目的語とは、とかいう基礎から解説...
中学から高校で習う内容の基礎的な英文法のポイントを再整理したもの。タイトルにもある通り、「なぜこうなるのか」、「なぜこうするとダメなのか」という部分が随所で解説されており、暗記ではなく理解する英文法を目指して記述されている。 品詞って何?とか、目的語とは、とかいう基礎から解説されており、特に目新しい説明もなく、始めの部分は正直退屈だったが、だんだん面白くなってきた。例えば「文型」を理解することで、分からない単語を推測することができる、という説明も全くその通りだと思うし、「時制」と「時」は違うものですよ、というあたりも、文法の本質的な部分を理解する上で欠かせないところが押さえられている、という印象があった。「現在形」、「過去形」という名前をやめて、「近い形」、「遠い形」に名前を変えればいいのに、というアイデアが浮かんだ。(「浮かんだ」と書いてしまったけど、他にも例えば遠山顕とか大西泰斗とかも同じことを言っていたような…??) 個人的には、*It can be warm in Okinawa now, because Okinawa may be warm even at Christmas. (p.112)、*I don't go shopping today because the department store should be crowded. (p.119)、*In those days, a lengthy voyage might be dangerous. (p.123)、のそれぞれが非文になる、というのが、言われてみて納得という感じだった。他にもIf it were not forのitやforは何なのか、had betterはなんで過去形でなんでbetterなのか、とか、have toの成り立ち、とか、正直今まで考えもしなかったことが「理由」とともに説明されている。また、学校文法での「非難の気持ちをあらわす進行形の用法」や「同一のものを比較する場合には最上級であってもtheをつけない」といった説明も、本質的にこういうことだ、というのが説明されていて、面白い。 英文法の参考書というよりは、一般向けの読み物、という感じなので、ところどころ説明が中途半端に終わってしまっていて、ピンとこない部分もある。体系的な文法書を書いてほしいと思う。(12/01/22)
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