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これがボディワークだ の商品レビュー

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2024/01/04

内容が濃い。SI(Structural Integration)について、ロルフ先生の言説を盲信するのではなく、健全な批判的考察を加えながら検討している。 ロルフ先生が書いた本は、いまだ訳書が出版されていない(「ロルフ研究所」が許可しないらしい)。そのような状況下で、ロルフィン...

内容が濃い。SI(Structural Integration)について、ロルフ先生の言説を盲信するのではなく、健全な批判的考察を加えながら検討している。 ロルフ先生が書いた本は、いまだ訳書が出版されていない(「ロルフ研究所」が許可しないらしい)。そのような状況下で、ロルフィングに興味を持つ者にとって、本書は日本語で読める"必読文献"のひとつである。 「身体主体」のあたりから、やや頭デッカチな"哲学論議"に迷い込んだ印象。あくまでボディからの"気づき"にこだわって、議論を組み立てて欲しかったと残念に思う(ロルフ先生はそれをやってのけたからリスペクトされているのだ)。 さもないと、著者らが批判している「デカルト的立場」とそんなに大差なくなる。 「身体教育」というコンセプトを明確にしているところはよい。俺はいまのところ「治療」に重きを置いている"整体師のはしくれ"だが、お客さんには繰り返し、「"他人まかせ"ではダメですよ。一生、治療院に通い続けるつもりですか?」と問いかけている。 全ての「治療」は最終的に「身体教育」につながっていかざるを得ないと思われ、そのような意味で、治療家にも一読をおすすめする次第である。

Posted byブクログ