三年坂 火の夢 の商品レビュー
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三年坂 火の夢/早瀬乱:第52回大賞受賞。2006年。士族なのに貧乏。明治の雰囲気がすごく出ている。 将来を期待された長男は、志通り帝大生になったが、中退して故郷で死す。 三年坂で転ぶと三年以内に死ぬ。 貧乏を常に意識し、母祖母に助けられ東京に出て、一高をめざす次男。長男の死や見たことない父を調査する。受からなかったけど、浪人後に帝大生にはなったみたい。 雰囲気はステキ。読み進めた。明治にそんな大火があったんだ、とか、東京は確かに坂多いわ、とか。知識の泉。 ちなみに、この年にW受賞したのは、優秀作品が多かったわけでなく、佳作が多く、甲乙つけがたかったためのよう。
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ネタバレになるのでほとんど言えないけど、しっかりしたミステリーに仕上がっている。坂と火事をめぐる、東京のトラベルミステリー的な。 グーグルマップのある現代なら、検索すればすぐに4つ見つかるという…。
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まず、私が苦手な時代設定なので、読み進める自信がありませんでしたが、三年坂の秘密が知りたくて読み進めることができました。時代は違いますが、東京の地理に詳しい人ならもっと楽しめるかも。私は全くなので、想像できなくて残念でした。
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本作を手に取ったのは第52回江戸川乱歩賞を取った作品であるからで「名の知れた賞を取ったことが作品なら面白いだろう」と思い購入した。結果としてはある意味期待はしていてその予想を超えた面白さだったと思う。全くタイプの違う2人の主人公を軸に話が進み「三年坂」というキーワードだけが共通して話が進んでいく。その謎が最後に2つの話が一致しながらエピローグに向かっていく構成は大変面白いものだった。
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明治時代の古い地図をメインに、独特な世界を作り上げています。ノスタルジックな雰囲気がとても良かったです。 しかし、文章の出来が今一つな感じで、正直「小説」としての完成度はそれほど高くないように思いました。ストーリーもメリハリがなく、盛り上がりが欠けていたと思います。
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実兄が死ぬ間際に残した「三年坂で転んでね」という言葉、その三年坂について調べていたらしい父の後を追い、受験生の主人公が密かに調査を開始する。読んでいて自分も二十世紀初頭の東京を探索している気分になる。タイムスリップ感満点で時代考証も確からしく、なかなか楽しい。もう一人予備校の講...
実兄が死ぬ間際に残した「三年坂で転んでね」という言葉、その三年坂について調べていたらしい父の後を追い、受験生の主人公が密かに調査を開始する。読んでいて自分も二十世紀初頭の東京を探索している気分になる。タイムスリップ感満点で時代考証も確からしく、なかなか楽しい。もう一人予備校の講師が、江戸・東京で次々に起こった大火には<発火点>が関係しているという面白い説を元に調査を始める。 二つの物語は、それぞれの目的の元進み、物語の端々で物凄く自然に謎が少しずつ深まっていく。 後半になって、数々の謎がどんどん繋がっていき解き明かされていくが、その進行の仕方が素晴らしく淀みない。ページを捲る手が止められない。そして最後は怒涛の展開。意外な犯人とその逮捕劇、父の行方、三年坂とは何か、その全てが明らかになり、救いもある。 ものすごく爽やかな読後感。そして名作と呼びたくなるようなどっしり感。読んで損は無いと思う。
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早瀬氏の特徴なのかもしれないが細々書く割りにはそんな深くない。結果つまらなくもないが面白くもない話になる気がする。
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着想は面白いと思うが、この中の題材である帝都のスラム街を焼き払って近大都市を新たに作りなおすという話は虚実不明のよく聞く話。 考証を作品の中でするわけでもないので、あまりリアリティがない。 文章もうまくないので読みづらい。人物描写に奥行きがない。 そして結末に至って...
着想は面白いと思うが、この中の題材である帝都のスラム街を焼き払って近大都市を新たに作りなおすという話は虚実不明のよく聞く話。 考証を作品の中でするわけでもないので、あまりリアリティがない。 文章もうまくないので読みづらい。人物描写に奥行きがない。 そして結末に至ってはなんじゃそりゃ?です。 なんでこれが乱歩賞なのだと言いたい。
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23区内のよく知っている地名がふんだんに出てきて、つい「ぶらタモリ」の様な感じがしたが、明治の香りが漂い、なかなか楽しめたが、思わせぶりの言葉「三年坂・・・・」で始まるにしては、結果がばればれ過ぎかも。
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のめり込むまでに時間がかかったなあ。 時代設定のせいかも。 この時点で読んできた乱歩賞の中では一番のめり込みにくかった…。
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