恋のうちにも の商品レビュー

宇宮有芽【著】

2009/12/23

色々あって簡単には人を信じない、近づかない若き準教授（受け）と
彼を慕う助手(攻め）のお話。大学が舞台。

全く身に覚えがないのに（というよりも人と距離を置くからありえない）
女子学生にセクハラしていると、無記名で投書された受け。
ただでさえ望まぬ準教授昇進で、気疲れしているのに・・・とピリピリ。
臨時で来ている助手の攻めからは、何故か飲み会で好きだと言い寄られて
いたが、彼は「セクハラ疑惑の防衛作に僕を利用すれば良い」と。

ノンケだし他人を信用できない受けだったが、人懐っこくて会話も心地良く
好意を隠さない彼にしだいに緊張が緩んでいく。

受けは真面目で優しい男だったのに、人生で2つの大きな心の傷を追って
いる。そこを包んでくれた攻め、自然とキスも体に触れることも許して
しまった彼にも、実は受けに対しての秘密があった。

まー、受けったら、攻めが自分を好きだからと、ちょいと小悪魔ちっくな
態度を見せたり誘ったりするくせに、ドギマギしたり翻弄されたりと
小動物の可愛さも見せてくれまして、ニマニマ。

色々しんどかった受けが、攻めとの出会いで
ラストはちゃんと幸せになれる、ハッピーエンドは良かった。