バンギャル ア ゴーゴー(1) の商品レビュー
9/10. 傑作。素晴らしい勢いで進む。長いのに無駄な字ゼロ。やはり人間は何かを追っかけしないとダメなんだな。
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私の傷口をゴリゴリとえぐってくるような話。 「1」と書いてあるので、中途半端なところで終わったらどうしよう……? と憶いながら、読み進めたのですが、そんなことはなかったことだけがよかったです。 これはこれで一冊で綺麗にまとまっている。 これはバンドを追っかけている、4人の少女の話で。 彼女たちは、傷ついたり、様々なものを失ったりしながら生きている。 私がMAXバンギャだった頃には、こういう文化ってあまりなかったから、ちょっと「古典」みたいになっているところもあるのだろうけど。 恐らく、確かに、こういう時期ってあったのだろうなあ……と、年上のお姉さま方の話を聞くと思ったりもする。 それがよかったのか悪かったのかは、よくわからないんですけど。 でも言えるのは。 確かにこういうものを猛烈に必要とする人は、いつの時代も存在するし。 そのために何かを消費したことをよしとするか後悔にするかは自分次第……だと思いました。
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バンドの追っかけは、自分にはよく理解が出来ないが、きっと当人たちにとっては大切なものなのだろう。なんだか自分の10代のころを思い出した一作。
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私とはきっと別の思考回路を持った、別の世界の人々の話。 けれど、その根幹である人間性はきっと同じで、所々でシンパシーを感じた。 ストーリーは何てことはない。 しかし、主人公の描写がうまくできていて、引き込まれる。 他のキャラクターたちの描写があまりいないのも、主人公の視野の狭さ...
私とはきっと別の思考回路を持った、別の世界の人々の話。 けれど、その根幹である人間性はきっと同じで、所々でシンパシーを感じた。 ストーリーは何てことはない。 しかし、主人公の描写がうまくできていて、引き込まれる。 他のキャラクターたちの描写があまりいないのも、主人公の視野の狭さがあらわれていてよい。 人に勧めるか、と聞かれたら勧められない。 読み返すか、と聞かれたら読み返さないと思う。 しかし印象にはよく残る上、自分に影響を与えた本だと思う。 衝撃を受けたい人にオススメ。
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バンギャあがりでもないのになんか身に覚えがあることが多くて痛い…。 とりあえずのり切手がいちばんやばい。
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ふと立ち寄った本屋で見つけたので読み始めました. 少し前のリアルなバンギャ事情ですね. 自分はそこまでしたことなかったけど,地方ギャの思うこととか,将来の不安と葛藤とか,どんなジャンルの子でも悩みは同じなのかと思う作品でした.
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一気に読んだ。元バンギャ、アイドルオタ、何かに死ぬほどハマった人、悶々とした思春期を過ごした人、この本読んだらそれぞれどっかに共感したり胸が痛くなったり恥ずかしさに叫びたくなるところがあるんじゃないかな。北海道の田舎に住む真面目な中学生がV系にハマってバンギャになってからの数年間...
一気に読んだ。元バンギャ、アイドルオタ、何かに死ぬほどハマった人、悶々とした思春期を過ごした人、この本読んだらそれぞれどっかに共感したり胸が痛くなったり恥ずかしさに叫びたくなるところがあるんじゃないかな。北海道の田舎に住む真面目な中学生がV系にハマってバンギャになってからの数年間の物語。 著者が元バンギャだけあって生態や心理描写がめちゃリアル。俺はV系の世界にはいなかったから本当のところがどうかはわからないけど、極端だったり狂ってる人物描写も「正しく狂ってる」感じがする。行き着くところまで行くとたぶんこうなるよな、っていう。 登場するバンドや事件もモチーフになったものがあっさりわかるので90年代のV系ブームにどっぷり漬かった人は特にお勧め。現役バンギャには痛すぎる気がするのでお勧めしません。
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著者の実体験をはんぶん交えて書かれてるんだろうな、だって、メインのバンギャルちゃんたちが辿る思いや進路や友情や親との衝突やら、恐ろしいくらいに元バンギャの私と同じだったもの。 居場所がなくて、何かつまらなくて、夢中になりたくて、そんな想いを火花が散るほどにライブで弾けさせる。音...
著者の実体験をはんぶん交えて書かれてるんだろうな、だって、メインのバンギャルちゃんたちが辿る思いや進路や友情や親との衝突やら、恐ろしいくらいに元バンギャの私と同じだったもの。 居場所がなくて、何かつまらなくて、夢中になりたくて、そんな想いを火花が散るほどにライブで弾けさせる。音楽性だの、世界観だの、最初は語りながらいやに影響されてそれを理解する自分はつまんない他人とはちがうと 優越感を感じる。 そのくせ起点が見えた途端、女が生まれて服装も考え方も対面的に考える。だけど、そんな恥ずかしいまでの願望むき出しの自分を間近でみて、同じ立場にいた人だからこそ、そこで出来た友達ってより強固なものになったんだ。 読んでいて恥ずかしくて懐かしくてなんだか清々しい。
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◆あらすじ◆ 家にも学校にも居場所がない中学生のえりの心の拠り所は、大好きなヴィジュアル系バンド。 札幌のライヴハウスに通い、ノリコとユキの3人でメンバーを「追っかけ」る時だけが「生きてる」気がする。 くだらない日常から逃げるように、ライヴハウスの暗闇と轟音にまぎれる少女たち。 ...
◆あらすじ◆ 家にも学校にも居場所がない中学生のえりの心の拠り所は、大好きなヴィジュアル系バンド。 札幌のライヴハウスに通い、ノリコとユキの3人でメンバーを「追っかけ」る時だけが「生きてる」気がする。 くだらない日常から逃げるように、ライヴハウスの暗闇と轟音にまぎれる少女たち。 女の子青春文学の金字塔!
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今まで雨宮処凛の本はノンフィクションしか読んだことがなかったけど、小説でも面白いものを書いていることが分かった。 普段平板化している感情に深く響くものがある。笑ってしまう場面も多い。 読者を笑わすセンスは<1>が一番ひかり、<3>は笑う所は少なく、悲劇的な事態が多い。 異性の登場...
今まで雨宮処凛の本はノンフィクションしか読んだことがなかったけど、小説でも面白いものを書いていることが分かった。 普段平板化している感情に深く響くものがある。笑ってしまう場面も多い。 読者を笑わすセンスは<1>が一番ひかり、<3>は笑う所は少なく、悲劇的な事態が多い。 異性の登場人物と主人公がセックスする場合が田口ランディの作品並みに多い。そういえば田口ランディの作品は同性の友達が物語の主要人物として登場する事が少ないように思った。この雨宮処凛の作品は同性の友達が主要人物として頻繁に登場する。 受験勉強は意味のない暗記テストで高得点を取る為の忍耐勝負であり、大学受験勉強の価値を認めず大学生を馬鹿にしている記述がいくつかあった。 夢を追いかけてヴィジュアル系のバンドマンとして活動する男を強く肯定し、その男たちとセックスする事で自分をパンピーとは違う特別な存在だと錯覚するという記述もいくつかあるが、バンドマンとして夢破れた者などの現実もわずかに書かれている。 キャバクラ嬢になる事は許しても風俗嬢になって体を売ったりする事は否定する記述もある。 大学を出てなくてV系ファンでキャバクラ嬢も経験した雨宮処凛本人の価値観でもあるのだろうか。
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