言葉と戦車を見すえて の商品レビュー
著者:加藤周一(1919-2008、渋谷区、評論家) 編者:小森陽一(1953-、東京都、日本文学)、成田龍一(1951-、大阪市、日本史)
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[ 内容 ] 「プラハの春」を弾圧するためにソ連軍戦車がチェコの首都に侵入した1968年の事件についての鮮やかな論評「言葉と戦車」を中心に、1946年の「天皇制を論ず」から2005年の「60年前東京の夜」まで、著者が何を考えつづけてきたかを俯瞰できる27の論稿群を集成。 たんなる学究の徒の貌ではなく、現実の政治と社会に対する透徹した思考と強靱な思想が屹立する。 全篇発表時の初出より収録。 [ 目次 ] 天皇制を論ず 逃避的文学を去れ 知識人の任務 日本文化の雑種性 雑種的日本文化の課題 天皇制と日本人の意識 西欧の知識人と日本の知識人 戦争と知識人 日本の新聞 安保条約と知識人 言葉と戦車 ベトナム 戦争と平和 わが思索わが風土 危機の言語学的解決について 軍国主義反対再び 遠くて近きもの・地獄 教科書検閲の病理 『加藤道夫全集1』読後 「過去の克服」覚書 再説九条 戦後五十年決議 原爆五十年 「心ならずも」心理について サラエヴォと南京 また9条 60年前の夜 [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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日本屈指の知識人加藤周一の論考集。表題の「言葉と戦車を見据えて」は氏の名著のひとつである。大学生なら必ず読んでおくべきであると思う。
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