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沖田総司 の商品レビュー

4.5

36件のお客様レビュー

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2021/03/24

新撰組の話は幾つか読んできたけれど、彼目線の新撰組はまた違った印象を持った。 というより、これはまさにそのタイトル通り、沖田総司の話だね。 この本に描かれる沖田総司は、まさに皆が持っているイメージそのものなんじゃないか。 朗らかで飄々としてるけど時に熱く、皆に愛される人。私もす...

新撰組の話は幾つか読んできたけれど、彼目線の新撰組はまた違った印象を持った。 というより、これはまさにそのタイトル通り、沖田総司の話だね。 この本に描かれる沖田総司は、まさに皆が持っているイメージそのものなんじゃないか。 朗らかで飄々としてるけど時に熱く、皆に愛される人。私もすぐに彼という人間が好きになるけれど、その一方、物語の早い段階で病の気配は忍び寄る。 後半はどうしても涙なしには読めない。 総司のことも、その周りの人達についても辛い状況が続く。読み進めるのが苦しかった。 何故彼が、という気持ちにもなった。 ただ、彼は病と向き合いながら、ちゃんと自分の生を全うした。悲しいけれど、哀れむ必要はないはずで、私もそこに最後まで立ち合って見届けた、という感覚になった。 沖田総司、近藤、土方、、新撰組の魂が終わると共に、ひとつの時代もまた終わっていく。皆等しく、それぞれに命を燃やしていった。 人の一生は長さじゃなく、そこにどれだけ込められるか、ということだなあ。

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2019/10/20

沖田総司をよく知らない人でも、読み物として面白いと思った。 自分の中にある沖田像がそのまんまに描かれていて やっぱりこういう人だったのねとグイグイ読めた。 司馬遼の「燃えよ剣」とこれ読めば、 新選組マニアになる人が増えるのではなかろか。

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2015/11/03

友達に貸してもらい読みました。 あまり幕末期の歴史に詳しくはないのですが、なるほど新撰組は浪漫なのだなと思いました。  沖田総司はやはり美男に描かれるのだなぁ。 ちょくちょく出てくる山崎さんがとても良い人で 私は泣きそうです。

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2015/08/25

[内容] 新選組が鳥羽伏見の戦に敗れ、大坂を去る日、ただたんにくたくたに疲れ、望郷の念にかられた者もいただろう。自分の未来に絶望した者もいただろう。だが、彼らはまちがいなく激しい剣の日々を闘った英雄の群れだった。なかでも若き剣士・沖田総司は心やさしき詩的な行動者であった。芹沢鴨を...

[内容] 新選組が鳥羽伏見の戦に敗れ、大坂を去る日、ただたんにくたくたに疲れ、望郷の念にかられた者もいただろう。自分の未来に絶望した者もいただろう。だが、彼らはまちがいなく激しい剣の日々を闘った英雄の群れだった。なかでも若き剣士・沖田総司は心やさしき詩的な行動者であった。芹沢鴨を斬り、松田重助、宮部鼎蔵、吉田稔麿を斬り、隊員山南敬助切腹の介錯をした沖田総司―その二十五年の光芒の生涯は歴史であり、伝説である。 -- 歴史的文面?だから少し読みづらさはあるけど、史実に忠実で面白かった。沖田は美形だったと聞くけど、実際どうなんだろうか。病に倒れても尚剣士としての誇りを持つ彼に、真の強さを見た。

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2015/01/28

この小説の沖田さんは、綺麗すぎず、格好良すぎず、心の弱い部分も垣間見れて若者らしい私の思う『沖田総司像』に近かったです。 そのおかげでとても入り込みやすく、親近感も湧いてどんどん読み進められました。 さりげなく書かれた沖田さんの行動一つ一つに彼の性格が出ていて、でもどこか影があ...

この小説の沖田さんは、綺麗すぎず、格好良すぎず、心の弱い部分も垣間見れて若者らしい私の思う『沖田総司像』に近かったです。 そのおかげでとても入り込みやすく、親近感も湧いてどんどん読み進められました。 さりげなく書かれた沖田さんの行動一つ一つに彼の性格が出ていて、でもどこか影があって。分かり易そうで分かりにくい。 兎に角沖田さんの魅力に引き込まれた作品でした。

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2014/10/31

新選組本での紹介やレビューなどで評判が良いようなので読んでみたのですが、これは! 中盤までは普通に面白かったのですが、後半~終盤にかけてがいい。新選組の第一線から離れざるを得ず、病床の日々となるのですが、そこでの闘いは病魔だけでなく、まさに命そのものとの闘いでした。 この時代と...

新選組本での紹介やレビューなどで評判が良いようなので読んでみたのですが、これは! 中盤までは普通に面白かったのですが、後半~終盤にかけてがいい。新選組の第一線から離れざるを得ず、病床の日々となるのですが、そこでの闘いは病魔だけでなく、まさに命そのものとの闘いでした。 この時代と今の時代。あの時の彼らと今の自分たち。命の重さは同じでも、その重みは全く違ったのだと思わずにいられません。 油小路の変の後くらいからその描写が強くなり、土方との別れには熱く苦しいものがこみ上げてきました。常に冷徹な指示を下す土方が、病の前にも後にも沖田には心を寄り掛けられる様子が、また切なくなります。 他には好みとして馬の初霜や、谷の介錯のいざこざや桝屋での斎藤とのやりとりが良かったです。 画像が出てこないのですが、私が読んだ本の表紙カバーは沖田総司自筆書簡のもの。同じ出版社と出版年のはずですが、私は断然そっちの方がいいのに、古本で探すしかないのだろうか(涙)

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2014/10/19

25歳。あまりにも短い一生。限りある命の中にあるその一瞬はとても貴く眩しいものだと思う。生まれ落ちた時は違えど、感じ考え思うがままに生きていければ幸せなのだと思った。 状況は異なるものの奇しくも沖田さんと同じ頃に死を意識したなぁ。でもこうして今も、それこそこんな平穏な時代に生きて...

25歳。あまりにも短い一生。限りある命の中にあるその一瞬はとても貴く眩しいものだと思う。生まれ落ちた時は違えど、感じ考え思うがままに生きていければ幸せなのだと思った。 状況は異なるものの奇しくも沖田さんと同じ頃に死を意識したなぁ。でもこうして今も、それこそこんな平穏な時代に生きている。 天命は何か、自分の意志、役割、そんなものがあるかはわからないけど、自分を見つめて、周りを慈しんで過ごしていけたら良いなぁ。 まだまだよそよそしい世界と歩調を合わせられたら…きっと生の実感を強く感じられるんじゃないかなぁと思う。 でもやっぱり新選組一番隊隊長、かの時代に生きた男なのだから、烈士として描かれる姿の方が好きだ。

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2014/10/15

新装版のスカイエマさんの装画に魅かれて手を伸ばした作品。 (新撰組の小説はそれほど冊数を読んではいませんが、)殺伐とした時代のはずなのに人のぬくもりを感じる、どこか人をほっとさせる作品だと思います。 事あるたびに装画を見返して、この作品にぴったりだなぁと思いながら読んでいました。...

新装版のスカイエマさんの装画に魅かれて手を伸ばした作品。 (新撰組の小説はそれほど冊数を読んではいませんが、)殺伐とした時代のはずなのに人のぬくもりを感じる、どこか人をほっとさせる作品だと思います。 事あるたびに装画を見返して、この作品にぴったりだなぁと思いながら読んでいました。 ジャケ買いの価値、あると思います。

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2013/11/23

沖田総司の話としては勿論、新撰組自体の物語としても、“基本”をしっかり押さえて綴られています。 この沖田像は好きですね。透明感あふれている印象です。

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2013/11/07

沖田総司が好きだったため、今までの印象が崩れたら…と思って手付かずになっていた本。 でも、そのまんまの沖田総司でした。 今の作家さんたちは、この本を参考に沖田総司を描いてるのでしょうかね? 知らないことも新たに知ることができ、楽しい1冊でした。 でも、心の何処かで、沖田が...

沖田総司が好きだったため、今までの印象が崩れたら…と思って手付かずになっていた本。 でも、そのまんまの沖田総司でした。 今の作家さんたちは、この本を参考に沖田総司を描いてるのでしょうかね? 知らないことも新たに知ることができ、楽しい1冊でした。 でも、心の何処かで、沖田が労咳で死なずに隠れて生き延びていて欲しいと、どの本を読んでも思ってしまうのです。

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