白夜の愛鎖 の商品レビュー
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ファンタジーとしてそれなりの背景は出来上がっているけれど何だか中途半端。先は読めるのはまあお約束みたいなもんだとしても、そこまでに辿り着くまでが安易すぎてなかなか読み進みたいと思えなかった。文章に魅力がない・・・というのでしょうか・・・全然おもしろくない!って訳でもないんですが、気持ち的に非常に中途半端でした。
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突然、他国に襲われ、父母を殺され、逃げるところを南の国の王・アルディーンに捕まえられてしまう。 アルディーンは、捕まえたキリを、生き残った国の人々を殺さないこと、を条件に捕虜とし、無理やり抱いた。 アルディーンは、その瞳を持つ乙女を妻にしたものは世界の覇者になれるという『白夜の瞳』を持つキリを手中に収めたかったのだ、と言い、キリはそんなアルディーンの扱いと、父母を殺されたことから、アルディーンに対し、復讐を誓う。 ところが、ある時、毒矢に襲われたキリをアルディーンが守り、重症を負ってしまう。 その思いがけない行動に、キリは戸惑いを覚える。 けれど、アルディーンの傍にいればいるほど、意外な優しさを見せるアルディーンにキリは、惹かれずにいられなかった。 両親の仇を愛することはできない……と戸惑うキリだったが……。 そんな話です。 そもそもが、タイミングよく現れすぎたアルディーンに、キリが自分の国を滅ぼされたのだ、と思い込んだことがすべての始まりで。 アルディーンもアルディーンで、そのことを肯定してしまって、余計に話がややこしくなる。 アルディーンの人となりを知り、アルディーンの妹と接したりするうちに、なんとなくの違和感を覚えるキリだったけれど、まさか本人が言っている事がうそだとは思えずに、誤解が誤解のままになってしまって……という感じの話だったんですが。 いくらその他が優しいからと言って。 自分の両親を殺したと思っている相手に、捕まえられてきて、いきなり犯されて愛を感じるのはちょっとどうなのか……と。 曖昧に濁されるならまだしも、アルディーンは割としっかりこうていしちゃってるし……。 はっきり言ってありえないよなー……と思ってしまう。 しかも、アルディーンも何でそんな重要なことに対してうそをつくのか……。 本当を言うと、素直にキリに状況を話して、協力を求めるのが一番、いいと思うんだけど。 そういう意味では、彼にとってキリは庇護の対象であって、共に戦う仲間じゃないんだなー……と思うと、ちょっと残念に思ってしまいました。 そういう守られてるだけの、お姫様然とした受けはあんまり好きじゃないなー……と。 なので、個人的にイマイチですが、仇を好きになってしまったけれど!? という感じの話が好きな方にはオススメだと思います。
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