もっと知りたい世紀末ウィーンの美術 の商品レビュー
去年エゴンシーレ展に行った時に買ってやっと全部目を通し終わった! 世紀末のウィーンに漂っていた雰囲気をなんとなく感じ取った。 終焉を意識したどうにでもなれっていう感覚が、人によって、贅沢三昧で全欲望を惜しみなく解放してたり、悲観的と言うかどこか俯瞰的と言うか、静かに感覚を表現し...
去年エゴンシーレ展に行った時に買ってやっと全部目を通し終わった! 世紀末のウィーンに漂っていた雰囲気をなんとなく感じ取った。 終焉を意識したどうにでもなれっていう感覚が、人によって、贅沢三昧で全欲望を惜しみなく解放してたり、悲観的と言うかどこか俯瞰的と言うか、静かに感覚を表現してたり、、、 何々派みたいな芸術諸派について知見深くないからこんな感じの感想になっちゃうけど。。。
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色々な要素をごたまぜに、総合的に世紀末ウィーンを捉えようとした意欲的な一冊。ページ数に限界があったことを感じさせたが、楽しく勉強することができた。最近やっているクリムトと世紀末ウィーンの展覧会に合わせて書かれたのだろう、内容も被っていて、展覧会とセットで相補的に知識を深められる。
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興味あるとこだけ読んだ感じだけど、来るクリムト展&ウィーン・モダン展の予習に。 ウィーン行った時の思い出も懐かしく、建物とかなるほどな~って。 ハプスブルグ家と世紀末分離派とか。 クリムトもエゴン・シーレも大好きなので、去年からずっと楽しみにしてきて2枚ずつ前売りも買ったし、予習...
興味あるとこだけ読んだ感じだけど、来るクリムト展&ウィーン・モダン展の予習に。 ウィーン行った時の思い出も懐かしく、建物とかなるほどな~って。 ハプスブルグ家と世紀末分離派とか。 クリムトもエゴン・シーレも大好きなので、去年からずっと楽しみにしてきて2枚ずつ前売りも買ったし、予習も怠らないように努めたい所存です。
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フランツ・ヨーゼフⅠ世の治世から語り起こしています。この百年間に勃興するウィーンの美術・文化は坩堝のよう。クリムトの活躍は、皇帝の没後からです。本書の手際はよく、分かりやすい。実は、ウェイリー版「源氏物語」の次巻の表紙絵を予想していますが、「エミーリエ・フレーゲの肖像」の高みから...
フランツ・ヨーゼフⅠ世の治世から語り起こしています。この百年間に勃興するウィーンの美術・文化は坩堝のよう。クリムトの活躍は、皇帝の没後からです。本書の手際はよく、分かりやすい。実は、ウェイリー版「源氏物語」の次巻の表紙絵を予想していますが、「エミーリエ・フレーゲの肖像」の高みから見下ろすような絵が美しい。本命ではなかろうか。
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タイトルに「世紀末」とありますが、19世紀中ごろから20世紀初めくらいまでをカバーしています。 今まで読んできた同シリーズが一人一冊で詳しく解説していたため、こちらも「クリムトとシーレ」に焦点を当てた本だと誤解していました(割合で言えば多く割かれていますが…)。 一時代の解説のた...
タイトルに「世紀末」とありますが、19世紀中ごろから20世紀初めくらいまでをカバーしています。 今まで読んできた同シリーズが一人一冊で詳しく解説していたため、こちらも「クリムトとシーレ」に焦点を当てた本だと誤解していました(割合で言えば多く割かれていますが…)。 一時代の解説のため、通常の同シリーズよりも厚めなのですが、それでもやはり駆け足の印象が否めません。 とはいえ、興味深いことに変わりはなく、「その道の2人―アルテンベルクとロース」や「第三の画家ココシュカ」など、気になる逸材が増えました。
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世紀末ウィーンの退廃。現実から目を逸らして、快楽に溺れる。これは一時の夢、その先にあるのは破滅かもしれないけれども、今が楽しいならば先のことなど考えたくもない。そんな雰囲気が、嫌いではない。駄目だと頭では分かっていても、華美な美しさや古き良きものには心が躍るのだ。 熟しきった果実...
世紀末ウィーンの退廃。現実から目を逸らして、快楽に溺れる。これは一時の夢、その先にあるのは破滅かもしれないけれども、今が楽しいならば先のことなど考えたくもない。そんな雰囲気が、嫌いではない。駄目だと頭では分かっていても、華美な美しさや古き良きものには心が躍るのだ。 熟しきった果実。後は腐って朽ちてゆくだけ。その死の影さえも、一時の夢を美しく彩ってくれる。 この時代の旧態依然としたアカデミーには興味が無かったけれど、これを読むとウィーンの退廃につながって、興味がわいてきた。 著者の書きぶりからは、この時代が大好きなのだという気持ちが強く伝わってくる。うまいこと言わなくていいから、と突っ込みたくなる部分は多々あったけれど、それも好きが高じて、なのだろう。
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クリムト、シーレ ウィーン世紀末展・サントリーミュージアム 09.12.21 クリムトが見れるなんて・・・!驚きで、見に行ったけど、 クリムト少なかった~。20世紀初頭のウィーンの流れを汲んだ美術展になっていたから、 シンボル的な作品は見れたけど・・・接吻とかもっと濃厚な作品、...
クリムト、シーレ ウィーン世紀末展・サントリーミュージアム 09.12.21 クリムトが見れるなんて・・・!驚きで、見に行ったけど、 クリムト少なかった~。20世紀初頭のウィーンの流れを汲んだ美術展になっていたから、 シンボル的な作品は見れたけど・・・接吻とかもっと濃厚な作品、見たいです。 それはウィーン美術館あたり行かないと見れないか・・・。 でもでも!金の装飾、見れただけでも感動~!!笑 それから、アールヌーボー、アールデコの流れが見れたのも(本物で感じれて♪)幸せ。。。あぁ、この時代の作品、物に触れれることって私にとって栄養なんだわ、と再確認。弟の宝石商の半楕円形の作品、美しい女の横顔。美しい衣裳と指先。あの模様の洗練さ・・・ エゴン・シーレの作品も興味深かったなー。アプローチは違うけど、クリムトの絵に似てるし、どこか根底に同じ感性を感じたり。エゴンシーレはどこか破滅的な匂いがするけど。そこにあるロマンや叙情性が物悲しくなったりする。あぁ、でも、やっぱり、クリムト好きだわ♪分かりやすいから?女の強さやしなやかさ、欲望とエゴなんかをつかんでるような。 他にも面白い画家がたくさんいたのね。オットーワーグナーの細かさ!!本当驚き。卒倒しそうだったw あんなの、絶対私書けない。尊敬してしまう。オスカー・ココシュカの色合い・・・あぁ、竹久夢二を思い出す。アールデコに通ずる幾何学絵。淡い色合い、おしゃれ☆ペーター・アルテンベルクの自画像も良かったな。こんなおじいさんいたら、不気味だけどほんわかしてしまう。カフェに入り浸って交友してたって・・・そんな時代いいな。 自然主義は、私は風景画というものがあんまり興味なくて、ふーんという感じだった。ウィーン工房は高値で富裕層をマーケットにして庶民に浸透しなかったというけれど、こんな会社があれば高くても買うなぁ。たくさんの画家が集まり、芸術と表現と切磋琢磨しあった時代。この時代がもっとも素晴らしい時代だ。
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