虫とりのうた の商品レビュー
第41回メフィスト賞受賞作。 メフィスト賞受賞作ではあるが、ミステリ要素はほとんどなく、ホラー要素がメイン。 やや説明的な文章・会話が多く、リーダビリティーに欠けるように思えたが,途中からの展開が怖さを強め,それなりに面白かった。 作品中で解き明かされない謎があるらしいが,結局分...
第41回メフィスト賞受賞作。 メフィスト賞受賞作ではあるが、ミステリ要素はほとんどなく、ホラー要素がメイン。 やや説明的な文章・会話が多く、リーダビリティーに欠けるように思えたが,途中からの展開が怖さを強め,それなりに面白かった。 作品中で解き明かされない謎があるらしいが,結局分からずじまい。
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“悲鳴に似た声が背後から聞こえた。 振り返ると、小学校高学年くらいの少女が、私のすぐ近くまで走り寄ってきた。 少女の白いブラウスは泥で汚れていて、頬には引っかいたような擦り傷がある。髪はぼさぼさで何日も洗ってないように見えた。少女は訴えるような目で私を見つめ、後ろを指差した。 「...
“悲鳴に似た声が背後から聞こえた。 振り返ると、小学校高学年くらいの少女が、私のすぐ近くまで走り寄ってきた。 少女の白いブラウスは泥で汚れていて、頬には引っかいたような擦り傷がある。髪はぼさぼさで何日も洗ってないように見えた。少女は訴えるような目で私を見つめ、後ろを指差した。 「助けてください。あいつが追ってくる」 少女の指した方向を見ると、男がこちらに向かって走ってきている。 「あの人がなにかするのかい?」 少女が怯えた表情で頷き、私の袖口にしがみついた。 「あいつに捕まったら殺されちゃう」 「殺される?」” 怖い。 恐怖とスリルが体を包み込んでくる。 続きが気になってページをめくる手が止まらない。 「虫とりのうた」に隠された秘密。 謎の呪文「かしでえんまなおえましん」。 謎を追いかける先々で起こる奇妙な殺人事件。 そして衝撃のエンド。 誰が嘘をついていて、誰が味方で、誰が犯人か。 呼んでいる途中で急に後ろを振り向きたくなるような。 そんな恐怖とスリルが詰まった第41回メフィスト賞受賞作。 読み応えは、十分。 かしでえんまなおえましん。 取り付かれたのは一体だあれ? “かしでえんまなおえましん 呪文があれば大丈夫”
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第41回メフィスト賞受賞作。とても読みやすかったのですが、なぜか楽しめませんでした。ミステリとしてもホラーとしても何となくパンチに欠けるというか・・・。まあ、単に私の好みじゃなかったせいかもしれませんが。
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