三国志(愛蔵版)(30) の商品レビュー
いよいよ完結。 孔明、司馬懿も去り、魏と蜀の政治で私利が横暴、内乱が生じる。そして儚い。 民・兵、将・軍師、文官や王、それぞれの思いは常にバラバラな中で国を一つにまとめあげるのがいかに大変なことか。 チームや組織、会社にも同じことがいえ、いかに良く努めたとしても不満や反感は絶えな...
いよいよ完結。 孔明、司馬懿も去り、魏と蜀の政治で私利が横暴、内乱が生じる。そして儚い。 民・兵、将・軍師、文官や王、それぞれの思いは常にバラバラな中で国を一つにまとめあげるのがいかに大変なことか。 チームや組織、会社にも同じことがいえ、いかに良く努めたとしても不満や反感は絶えないのはそれぞれの立場があり、理解し合う場や互いを思う気持ちが満ちていないからなのだろう。 一朝一夕では叶えられないけど、あまりに気を長くしてかかっても目的を見失うんだろう。難しい。 266冊目読了。
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秋風の吹き抜ける五丈原。 全く読む気の無かった三国志。 横山光輝さんが書いていると知り、手にとってみると、これがもうすごい。 ぐいぐい引き込まれて気が付いたら読み終わってしまった・・・。 読み終わる事が寂しかった。一人、また一人と死んでいく中、今の時代が終わり、新しい時代の足...
秋風の吹き抜ける五丈原。 全く読む気の無かった三国志。 横山光輝さんが書いていると知り、手にとってみると、これがもうすごい。 ぐいぐい引き込まれて気が付いたら読み終わってしまった・・・。 読み終わる事が寂しかった。一人、また一人と死んでいく中、今の時代が終わり、新しい時代の足音が確かに感じられた。 中国の古典と言われるだけあって、物語の主軸以外にも注目すべきところが数多くある。 戦略、人物像、微かな状況の違いがもたらす大きな結果、などなど。 何度読み直してもそのたびに新しい箇所に目を留める事になるだろう。 是非時間を置いて、もう一度新しい気持ちで読み直したい。 この横山版三国志は蜀寄り、諸葛亮ハイライトなので、三国志正史を読んでみたい。 どこまで事実か分からないが、このような人物が活躍した中国の広大さに今更ながら敬服する。 最終巻にあたる本巻だが、後夜祭のような余韻と寂しさの混じる思いで読んだ。 特に「秋風五丈原」。 秋の風はどうしてこんなにも過ぎ去っていく感慨を呼び起こすのだろう。 多くの人物が過ぎ去って行った。 それは新たな人物の到来を意味しているのかもしれないが・・・感無量としか言いようがない。
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