氷の人形 の商品レビュー

森村誠一【著】

2011/03/26

悪名高き産廃処理業者の用地買収計画を内偵中の
環境大臣秘書・香山の前に、中学時代の憧れの教師・綾子が
現れた。
香山は彼女が業者の一員であることを知りつつも
逢瀬を重ねるようになる。
だが、計画反対派の町長襲撃事件を境に、
綾子の言動は妖しさを増し、事態は、中学時代の友人らとともに
香山が封印した、忌まわしい過去へと繋がっていく。

正直なところ、偶然のひらめき、思いつきをそのまま
ストーリィとして繋げてしまっているなぁというのが
正直な感想。
犯人への推理も後出しじゃんけんのように出てきて
推理を楽しむじゃなくって作者のレールを
ただ歩かされただけな気が。
綾子の目論見も割と早い段階でわかってしまったので
もう少し一ひねり欲しかったなぁ。

自分が犯人ならいくらでも言い逃れは出来そう。
割と辛口。