マンガとミュージアムが出会うとき の商品レビュー
<本の紹介> 国立メディア芸術総合センター(仮称)構想にみられるように、マンガ・アニメに関する施設の設立が相次いでいる。いっぽうで、どのように展示すればよいか?という方法論は、いまだ模索の段階にある。本書は、マンガをミュージアム空間に置きなおすことで浮き彫りとなるメディアとしての...
<本の紹介> 国立メディア芸術総合センター(仮称)構想にみられるように、マンガ・アニメに関する施設の設立が相次いでいる。いっぽうで、どのように展示すればよいか?という方法論は、いまだ模索の段階にある。本書は、マンガをミュージアム空間に置きなおすことで浮き彫りとなるメディアとしてのマンガの性質や、マンガを取り入れることで拓かれるミュージアムの可能性について、現場での取り組みや、ミュゼオロジーの視点をもとに考察する。
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展示手法としてのマンガを探求するために手に取ったのだが、その点では的外れだった。やはり、井上雄彦-最後のマンガ展しか、この点では成功例はいまだにないのだろう。 しかし、本書はマンガとミュージアムの関係性に現れる問題点、課題点はかなり洗い出されていたように思う。博物館関係者として...
展示手法としてのマンガを探求するために手に取ったのだが、その点では的外れだった。やはり、井上雄彦-最後のマンガ展しか、この点では成功例はいまだにないのだろう。 しかし、本書はマンガとミュージアムの関係性に現れる問題点、課題点はかなり洗い出されていたように思う。博物館関係者としてはかなり刺激的な内容だった。
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2009 12/25読了。筑波大学図書館情報学図書館で借りて読んだ。 最近特に注目されつつあるマンガ×ミュージアムの現状と課題について、第1章は京都国際マンガミュージアムの研究員が図書館より/博物館よりの立場から、第2章は川崎市市民ミュージアムの学芸員が美術館にどうマンガを結び...
2009 12/25読了。筑波大学図書館情報学図書館で借りて読んだ。 最近特に注目されつつあるマンガ×ミュージアムの現状と課題について、第1章は京都国際マンガミュージアムの研究員が図書館より/博物館よりの立場から、第2章は川崎市市民ミュージアムの学芸員が美術館にどうマンガを結びつけるかという現場の観点から記述し、第3章ではより俯瞰的にマンガ×ミュージアムの全体像が語られている。 全編を通じ、「印刷されたものを読む」というマンガの受け入れられ方とミュージアムにおける展示を結びつけることの困難さが伝わってくる。 同時にその困難から逃げずに向き合うことの必要さもあわせて理解できる本だった。
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いかに計画倒れになった国営漫画喫茶がダメだったのかが、これを読んで分かりました。うん、作られなくてよかったと思う…個人的には。 マンガについての論考、とかマンガとミュージアム・図書館との関わりとか、すごく勉強になる部分があったのですが、中でもやっぱりポルノグラフィ的なマンガの...
いかに計画倒れになった国営漫画喫茶がダメだったのかが、これを読んで分かりました。うん、作られなくてよかったと思う…個人的には。 マンガについての論考、とかマンガとミュージアム・図書館との関わりとか、すごく勉強になる部分があったのですが、中でもやっぱりポルノグラフィ的なマンガの部分について軽く触れている部分は、結構考えさせられました。
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