ミクロ経済学(2) の商品レビュー
全くミクロがわからないレベルからでも読める入門書。ミクロを勉強し始めたくらいに購入したが、読み物としても面白く、扱われている内容も含めなかなか良かった。 長いが、これでエッセンスはつかめる。ただ、演習も計算を含めて初歩レベルのものが載っていれば完璧。
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ミクロ経済学の入門書。経済学者にも評価が高い(「経済セミナー」2010年12月号他)。 加減乗除以外の数式を用いず、厳密な証明はされていないが、グラフで説明されており、理解しやすい。 また、日本の現実の経済政策問題を数多く分析しており、学生だけでなく、もしろ社会人に興味が持...
ミクロ経済学の入門書。経済学者にも評価が高い(「経済セミナー」2010年12月号他)。 加減乗除以外の数式を用いず、厳密な証明はされていないが、グラフで説明されており、理解しやすい。 また、日本の現実の経済政策問題を数多く分析しており、学生だけでなく、もしろ社会人に興味が持てるものとなっている。一方で、各々の応用経済学で分析されているものを、基礎理論のみで分析しており、結論に疑問のものもある。 2巻のうち第二巻は、「格差是正と効率性の両立」に関してである(詳細なリーディング・リストも有り)。 筆者は、社会的厚生を最大化する経済政策として、第一段階は効率化政策を、第二段階は選挙を通じて国民が表明した価値観に基づいて再分配を行うことを主張している。「市場原理主義=レーガン型構造改革」でも、「リベラル」でもなく、「カーター型構造改革」が望ましいとしている。
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必要あって再読したが、途中からは熱中してしまうほど著者の論理的鋭さには頭が下がるばかりである。第2巻ということもあって、基礎より応用中心であり、所得の再分配などについて論じられていた。多少イシューセレクションと論理の展開には既視感があったり著者の色が出ていたりした。しかしながら、...
必要あって再読したが、途中からは熱中してしまうほど著者の論理的鋭さには頭が下がるばかりである。第2巻ということもあって、基礎より応用中心であり、所得の再分配などについて論じられていた。多少イシューセレクションと論理の展開には既視感があったり著者の色が出ていたりした。しかしながら、最近の時事の反映すべき点や論理的に精緻にディフェンドできている点、そしてこれらの枠組みが今後の思考の枠組みとして汎用性が高い点などから本書は優れた教科書と言える。
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この本は通読することはないだろうが、ぜひ欲しい一冊ではあった。 「本書で説明する市場価格を活用した政策分析は、近視眼的な世論―すなわちジャーナリズムーに惑わされたいために不可欠です。残念なことに、このような政策分析の考え方は、日本の知識人、特にジャーナリズムに最も欠けている教養で...
この本は通読することはないだろうが、ぜひ欲しい一冊ではあった。 「本書で説明する市場価格を活用した政策分析は、近視眼的な世論―すなわちジャーナリズムーに惑わされたいために不可欠です。残念なことに、このような政策分析の考え方は、日本の知識人、特にジャーナリズムに最も欠けている教養です。日本において、今ほど経済学が必要とされている時はありません」 この前書きは思い切っているが、割と正しいと思う。 まあしかし、経済学者って経済学以外の教養をバカにし過ぎて痛い目を見ている感じもない事もないが・・・。
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日本のジャーナリストや一部専門家が本書に書いてあるような政策を 「市場原理主義」と批判するのは完全なる誤りであり むしろ現代の経済学は効率化政策と平等化政策は 両立しうる政策であることを明確に教えてくれる。 現政権が掲げる政策のほとんどが本書に書いてるような政策を 実現できてい...
日本のジャーナリストや一部専門家が本書に書いてあるような政策を 「市場原理主義」と批判するのは完全なる誤りであり むしろ現代の経済学は効率化政策と平等化政策は 両立しうる政策であることを明確に教えてくれる。 現政権が掲げる政策のほとんどが本書に書いてるような政策を 実現できていない。 これは日本人にとって悲劇であるが、まずは我々国民が 本書のような教科書を読んで理解を深めることが大事だと思う。
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基本的には上巻と同じで、数学を使わずに、ミクロ経済の概念を説明していル。特に政策の応用にどのように活かしていくかを解説。上巻よりも難易度はあがっているかも。上巻の内容を理解してから読み進める方が良いと思われる。かなり拾い読みになってしまった。
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八田先生の「ミクロ経済学 II」が出版された。「ミクロ経済学 I」と同様、政策への応用事例が豊富なところと懇切丁寧な説明に特色がある。「効率化と格差是正」という副題があるように、効率性と分配の問題が、多くの具体例をもとに説明される。労働問題、住宅問題、住宅問題に関する具体例が特...
八田先生の「ミクロ経済学 II」が出版された。「ミクロ経済学 I」と同様、政策への応用事例が豊富なところと懇切丁寧な説明に特色がある。「効率化と格差是正」という副題があるように、効率性と分配の問題が、多くの具体例をもとに説明される。労働問題、住宅問題、住宅問題に関する具体例が特に豊富である。扱われている経済政策課題の一覧が、「はしがき」で表にまとめられているので、関心がある分野から読んでいくこともできるだろう。 また、巻末には、「リーディング・リスト」があり、教養レベル、入門レベル、中級レベル、上級レベルと経済学のすべての分野にわたって、本の案内がある。経済学だけではなく、英語や数学の教科書まで紹介してあって、至れり尽くせりである。経済学に関心があるというレベルの人から、大学院に進学しようというレベルの人まで、かなり幅広い人たちに有益な本だ。(大竹文雄ブログ:2009/8/3) 「経済政策に役立たせるための経済学という観点でまとめられた今まで日本になかった教科書」として評価が高かった。 (日経・福田慎一:2009/12/27)
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