寝台急行「昭和」行 の商品レビュー
鉄道と言えば宮脇俊三氏が、都電(ちんちん電車)といえば獅子文六(岩田豊雄)氏が浮かんできます。関川夏央氏もなかなかの鉄道・電車好きとうかがっています。「寝台急行 昭和 行」(2009.7)を読みました。ローカル線のローカル列車で「ささやかな時間旅行」を楽しむ・・・、途中下車して散...
鉄道と言えば宮脇俊三氏が、都電(ちんちん電車)といえば獅子文六(岩田豊雄)氏が浮かんできます。関川夏央氏もなかなかの鉄道・電車好きとうかがっています。「寝台急行 昭和 行」(2009.7)を読みました。ローカル線のローカル列車で「ささやかな時間旅行」を楽しむ・・・、途中下車して散歩・散策・・・、これからの趣味のひとつに良さそうです(^-^)
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私には乗り鉄の気がある。できるなら、始発から終着駅まで乗ってみたい。特にのんびりと行くローカル線は。「新幹線には興味がない」と言う著者にひかれ読み始めた。電車に乗って昭和を感じるという企画で、著者は編集者と旅に出る。松本清張や坂口安吾など、随所に文学と汽車との関わりの知識が散りば...
私には乗り鉄の気がある。できるなら、始発から終着駅まで乗ってみたい。特にのんびりと行くローカル線は。「新幹線には興味がない」と言う著者にひかれ読み始めた。電車に乗って昭和を感じるという企画で、著者は編集者と旅に出る。松本清張や坂口安吾など、随所に文学と汽車との関わりの知識が散りばめられている。行楽の秋、スタートです。この本を読んで行った気になるのも楽しいかもしれません。
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「かくれキリシタン」のような鉄道好きな作者が、 「昭和」を求めて寝台列車やローカル線、路面電車を乗り継いだ随筆集。 まずは「安上がりで小さな旅」と称して、東京近郊の列車の旅を紹介。 鶴見線から南武線をへて青梅へ。 別の日は東京北部、上野界隈から北千住や南千住へ。 このあたりは旧...
「かくれキリシタン」のような鉄道好きな作者が、 「昭和」を求めて寝台列車やローカル線、路面電車を乗り継いだ随筆集。 まずは「安上がりで小さな旅」と称して、東京近郊の列車の旅を紹介。 鶴見線から南武線をへて青梅へ。 別の日は東京北部、上野界隈から北千住や南千住へ。 このあたりは旧山谷に近いという。 そして作者が思い出す、「立つんだ、ジョー」のセリフ。 ああ、あの舞台はここだったのね、と 納得した私も紛れなく昭和世代だ。(笑) 他にも寝台特急ブルートレインの話や新幹線開設のj話が続く。 後半では、 夏目漱石や松本清張の作品によく鉄道がでてくると書かれ、 『三四郎』の一節の紹介や 松本清張の『張込み』の紹介までしてくれている。 そういえば、松本清張の作品には汽車がよくでていた。 時刻表から事件の謎が解かれたり、 汽車の中での人とのふれあいに事件の真相を見出したりと。 昭和の時代、汽車は身近で大事な交通手段だった。、 人々の生活に密着したものだったから、 なおさら小説の題材に使われたのだろう。 もうひとつ、そういえば、という話がある。 私の弟はこの作者のように、汽車大好き人間だ。 小学生でD51の写真を撮りにあちこちかけまわり、 高校の卒業旅行と称して、 一人で列車を乗り継いで北海道一周の旅にでたツワモノだ。 そんな弟は、今でもあこがれの旅行会社勤務を続けている。 なるべくしてなったという感じで、 汽車のことなら、アイツに聞こうとも思っている。 そのアイツももういいオジさんで、 姉にあたる私はなおさら、いいオバさん。 夜行列車を乗り継いで出かけた学生時代の修学旅行も 今は飛行機の時代である。 ああ、 身近だと思っていた昭和がジョジョに遠くなる。。。
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ブログに掲載しました。 http://boketen.seesaa.net/ あとがきに「隠れキリシタンのような鉄道好きであった」と告白している。
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私はタイに住んでいるので、今は出来ないのだけれども、日本にいる時には「青春18きっぷ」を使ったりしながら、時々、ローカル線に乗る旅行に出かけていた。北海道や東北や四国などに出かけたことがあるが、そのような時には、毎日、朝から夕方まで鈍行電車に乗り継いでいた。他人が見たら何が面白い...
私はタイに住んでいるので、今は出来ないのだけれども、日本にいる時には「青春18きっぷ」を使ったりしながら、時々、ローカル線に乗る旅行に出かけていた。北海道や東北や四国などに出かけたことがあるが、そのような時には、毎日、朝から夕方まで鈍行電車に乗り継いでいた。他人が見たら何が面白いのか分からないだろうと思うし、そういった旅行を後から振り返ると、我ながら何が面白くて電車ばかり乗っていたのだろうと思う。しかし、それが何故かしら楽しいのだ。帰国したら、やってみたいことの上位に来る。 関川夏央が、鶴見線に意味もなく乗ってみたり、あるいは、電車に乗る以外のことはほとんど何もせずに関東をぐるりと廻る、というようなことをしていて、それを文章にしているのを読むことは、多くの人にとっては、ほとんど面白くも何ともないことだろうとは思うけれども、私にとっては非常にワクワクすることであった。
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